インタビュー聞き手 編集委員・大西若人印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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スペインの建築家アントニ・ガウディ(1852~1926)の没後100年、彼が生涯手がけ、今も建設が続くバルセロナのサグラダ・ファミリア教会の「イエスの塔」が命日である6月10日に完成した。曲線を多用した有機的なデザインで知られるガウディは、なぜ日本で人気があるのか。そして、その現代性はどこにあるのか。ガウディの若手研究者の一人、山村健・東京工芸大准教授(42)に聞いた。 ――イエスの塔が完成することは、サグラダ・ファミリアにとってどのような意味があるのでしょうか。 この教会の中で最も高い塔というだけでなく、欧州の教会建築でも最も高い塔になるので、一つのモニュメンタルな出来事だと思います。一つの節目であることは間違いありませんが、ただ、南側に出来るはずの「栄光の正面」が完成するのは10年ほど先とも言われていますので、まだまだ「未完」の状態は続きます。 ――世界的に見ても、ガウディの人気は日本で特に高いのでしょうか。 それは間違いないと思います。欧州の19世紀末にはアール・ヌーボー的な、ウィーンのセセッション(分離派)や英国のアーツ・アンド・クラフツなど、表現主義的、装飾的なデザインの動きがあり、ガウディも同時代のスペイン・カタルーニャの考えを表現した建築家と捉えられがちです。 それに対して、日本人から見ると、ガウディは日本の建築やデザインとは全く異なる特徴を持っています。普段は目にしない有機的な曲線があり、色彩も豊かで素材も面白い使われ方をしている。地政学的にも文化的にも対極にあります。 一方で、ガウディが自然を崇…この記事は有料記事です。残り1606文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
















