インタビュー「教育の場」としての給食に選択肢を ムスリムの増加で浮かぶ課題真野啓太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

国内でイスラム教徒(ムスリム)が増える中、学校給食のあり方が注目されている。ムスリムのニーズに沿った「ハラール給食」の実践例もあるが、批判を受けた取り組みもある。桂悠介・立命館大学客員協力研究員の論考「教育としての食 『ハラール給食』へのバックラッシュを超えて」(現代思想4月号)は、「教育への参加」という視点から学校給食の課題を浮き彫りにする。記事のポイント・「ハラール給食」めぐる誤解と実態・国策で進む外国人材の受け入れ・親は日本の食料品生産に関わっているのに・フランス・ストラスブール市の給食は弁当を持参せざるをえない児童たち ムスリムが口にするのは、イスラムの教義で許された(ハラール)食品だ。豚肉や酒は戒律で禁じられている。桂さんの論考によれば、ムスリムの児童・生徒の多くは、給食に食べられないものが多くあるために、弁当を持参して対応している。ただ周囲からは、給食を食べないことへの説明を求められ、いじめにつながることもあるという。 こうした現状に、論考は「教育への参加」という視点から疑問を投げかける。国は学校給食法で給食の教育的な機能を強調してきたのに、「弁当を持参せざるを得ない児童・生徒は、教育としての給食に十分に参加できていない」と指摘する。アレルギー対応と同様に マニュアル作成も どんな給食が望ましいのか。論考を執筆した桂さんに聞いた。 「ハラール給食というと誤解されやすいのですが、すべての児童の給食内容を一律に変えるものではありません。豚肉が食べられなくなるわけではないのです」 アレルギーがある児童に個別…この記事は有料記事です。残り1188文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人真野啓太文化部|論壇担当専門・関心分野文化、記憶、テクノロジー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする