[PR]
世界3大映画祭の最高峰と評される、第79回カンヌ国際映画祭が12日夜(日本時間13日未明)、フランス南部のカンヌで開幕しました。 今回は、日本人監督による映画が大豊作。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に3作品が出品されるほか、革新的な作品が集まる第2コンペの「ある視点」部門や、著名監督らの作品を特別上映するカンヌプレミア部門にも作品が選ばれています。 注目の映画祭の模様を、授賞式がある23日(日本時間24日未明)まで、現地からタイムラインでお伝えします。※表示は現地時間16日17:07「箱の中の羊」、大悟さん「わしのこと何者だと」 是枝裕和監督の「箱の中の羊」が16日、公式上映された。主演した俳優の綾瀬はるかさんと、お笑いコンビ千鳥の大悟さん、桒木里夢(くわきりむ)さんらが上映に立ち会い、観客の拍手に応えていた。【動画】「箱の中の羊」の上映後、拍手に応える是枝裕和監督や大悟さんら=小峰健二撮影 作品の舞台は近未来。息子を亡くした建築家の甲本音々(おとね)(綾瀬)と、工務店を営む夫の健介(大悟)が、息子の姿をしたヒューマノイド(桒木)を迎え入れ、止まっていた家族の時間が動き出す様子を描いている。 是枝監督は2001年以来、コンペティション部門への出品は今回で8回目となる。うち5作で最高賞パルムドールを含む主要賞を受賞している「カンヌの顔」のひとりだ。 上映後に取材に応じた是枝監督は「慣れるような場所でなく、いつも1回目のような気持ちです」「最後まで集中して見てくれているのが伝わってきました。ホッとしたなという感じです」と話した。 綾瀬さんは「ここで笑いが起こるんだとか、反応がまた日本の方とは違って新鮮。それも含めて体験できたのがとっても面白かったです」と振り返った。 大悟さんは「当然初めてだったので、こんな経験をさせていただいて、うれしかったです。映画館もすごいし、ポップコーンを入れるところもないし」と笑いを誘った。この日10歳の誕生日だった桒木さんは「すごくいい体験になりました」と笑顔を見せていた。 この日の上映では、エンドロール中にスタンディングオベーションが始まり、会場に照明がともってからもしばらく続いた。 是枝監督は「途中から僕は(樹木)希林さんの顔が浮かんじゃって」と切り出す。是枝映画の常連だった樹木さんは「ああいう時に物欲しげにずっと手を振ってるのはみっともないから、早く帰りましょう」と言っていたという。是枝監督は「だから、早く終わりたいんだけど、(映画祭のディレクターに)『まだだ』って言われたから、困ったなと思って」と苦笑いしていた。 大悟さんは「10分近く拍手をしたこともないし、されたこともない。スタンディングオベーションを『もうそろそろ』って止めてる人も初めて見た。もらえるんなら、もらっとけばいいのに」と笑った。手応えについて問われると、「わしのことを何者だと思ってるかわからないですけど、うれしそうな顔でこっちを見てくれてたんでよかったなという感じですね」と語った。 「箱の中の羊」の日本公開は5月29日。カンヌこぼれ話④歴代審査員長はどんな人? 今回のカンヌ国際映画祭で審査員長を務めるのはパク・チャヌク。「JSA」などで知られる韓国を代表する映画監督のひとりだ。カンヌでは、「オールド・ボーイ」で第2席にあたるグランプリを、「渇き」で審査員賞を、「別れる決心」で監督賞を受賞している。 そんな彼が中心となって、長編コンペティション部門に入った22作品から受賞作を決める。選考過程が明らかになることはないが、審査員団のトップの意向は大きいと言われている。同じアジアだから、日本人監督の3人は有利なのか? 韓国からは「哭声/コクソン」などでカルト的な人気のナ・ホンジン監督の新作がコンペに入っているが、同国同士だと推しにくい? ところで、昨年の審査員長はフランスのジュリエット・ビノシュが務めた。レオス・カラックス監督の「汚れた血」「ポンヌフの恋人」で日本でも人気のトップ俳優だ。 過去、同じ俳優ではソフィア・ローレン、イングリッド・バーグマン、ジャンヌ・モロー、カーク・ダグラス、イブ・モンタン、ケイト・ブランシェットらが務めてきた。監督もフリッツ・ラング、ルキノ・ビスコンティ、クリント・イーストウッド、フランシス・フォード・コッポラ、ジェーン・カンピオンら、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。審査員長に選ばれることは、名優、あるいは名監督として認められたひとつの証左にもなっている。 「ソフィーの選択」の米作家ウィリアム・スタイロンが審査員長を務めた1983年開催が最後になるが、発足当初は作家ら「文化人」がトップを務めることが多かった。ジャン・コクトー、ジョルジュ・シムノン、フランソワーズ・サガンら、こちらも世界的な作家ばかりだ。 そんな有名どころが並ぶ審査員長に、日本人の名前があるではないか。古垣鉄郎。いったいどんな人なのか――。15日17:16「急に具合が悪くなる」、原作者も号泣 濱口竜介監督による日仏など合作の「急に具合が悪くなる」が15日、公式上映された。エンドロールが流れると、観客から地鳴りのような拍手と歓声が沸き上がった。スタンディングオベーションは10分以上続き、マイクを握った濱口監督は「ここに来られたことをうれしく思っています。素晴らしいキャストと一緒に仕事ができたこと、素晴らしいクルーに支えてもらったことに感謝しています」とコメントした。【動画】「急に具合が悪くなる」上映後、スタンディングオベーションに応える濱口竜介監督ら=小峰健二撮影 3時間16分間の上映には、主演したベルギー出身のビルジニー・エフィラさんと岡本多緒(たお)さんに加え、長塚京三さんと黒崎煌代(こうだい)さんらが参加した。観客からの「ブラボー」の声に手を振って応じたり、抱き合って喜びを分かち合ったりしていた。 「急に具合が悪くなる」はパリが舞台。介護施設の施設長であるマリー=ルー(エフィラ)と、がん闘病中で舞台演出家である日本人の真理(岡本)が偶然出会い、似た名前に導かれ、フランス語と日本語を交えた対話を通して深まっていく交流を描いている。 上映後に出演者らと取材に応じた濱口監督は「ようやく観客に届けられる日が来て、こういう反応になるかというのが一番感じたこと。たくさん笑いが起き、そういう映画なのかと思いました。温かい拍手をいただいて、本当に良かったです」と話した。 上映中は各所で笑い声が上が…
















