2026年4月9日 19時11分小峰健二印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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南仏で5月に開かれる第79回カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを競う長編コンペティション部門に9日、是枝裕和監督の「箱の中の羊」、濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」、深田晃司監督の「ナギダイアリー」が選ばれた。日本人監督による3作品がコンペ入りするのは2001年以来25年ぶり。複数の作品がコンペ入りするのも、是枝監督が「万引き家族」でパルムドールを受賞し、濱口監督が「寝ても覚めても」で参加した2018年以来となる。 また、革新的な作品を集めた第2コンペの「ある視点」部門には、川上未映子さんの同名の恋愛小説を映画化した岨手(そで)由貴子監督の「すべて真夜中の恋人たち」が選ばれた。 是枝監督作品としては8回目のコンペ入りとなる「箱の中の羊」の舞台は近未来。息子を亡くした建築家の甲本音々(綾瀬はるか)と、工務店社長の夫健介(大悟)が息子の姿をしたヒューマノイドを迎え入れ、止まっていた家族の時間が動き出す様子を描く。 日本で制作する映画としては、「万引き家族」以来8年ぶりに是枝監督がオリジナル脚本を手がけた。日本公開は5月29日。 一方、濱口監督は、「ドライブ・マイ・カー」以来、5年ぶり3回目のコンペ入りとなる。日仏など合作の「急に具合が悪くなる」はパリが舞台。郊外にある介護施設の施設長であるマリー=ルー(ビルジニー・エフィラ)と、がん闘病中で舞台演出家である日本人の真理(岡本多緒)が出会い、似た名前に導かれ、対話を通して深まっていく交流を描く。 原作は、がんに侵された哲学者・宮野真生子さんと、医療現場の調査を重ねた人類学者・磯野真穂さんが交わした往復書簡からなる同名の著書。日本公開は6月19日。 深田監督はカンヌでは初のコンペ入り。「ナギダイアリー」は、自然豊かな町「ナギ」で創作に打ち込む彫刻家の寄子(松たか子)が主人公。彼女のもとを訪れてくる人々らとの出会いが日常に小さな揺らぎをもたらしていく。公開は9月25日。 さらに、著名監督らの作品を特別上映する「カンヌプレミア部門」には、米澤穂信さんの直木賞作品を映画化した黒沢清監督の時代劇「黒牢城(こくろうじょう)」(本木雅弘主演、6月19日公開)が選出された。濱口竜介、「超特急」で高めた名声 8年前のカンヌから激変した立場有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小峰健二専任記者(映画)、文化部次長専門・関心分野映画、文芸、建築、放送関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする