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「急に具合が悪くなる」で第79回カンヌ国際映画祭の長編コンペティション入りを果たした濱口竜介監督は、いま世界から最も注目を浴びる映画作家だと言ってよいだろう。カンヌ映画祭コンペに日本監督25年ぶり3作品 是枝、濱口、深田 濱口監督は、カンヌをはじめとする3大映画祭に加え、米アカデミー賞でも受賞。日本では黒澤明監督以来となる快挙を、わずか2年のあいだに達成するなど「超特急」で名声を得ていった。 そのため新作「急に具合が悪くなる」をめぐっては、完成前にして米国の製作・配給会社NEONが北米の配給権を獲得したと発表。6年連続で最高賞パルムドール作品の北米配給権を得たNEONの「先物買い」から見ても、仏カンヌの地での世界初となる上映に期待が高まるのは必至だ。 世界のハマグチ――。今では、そう呼ばれもする47歳が認知度を高めたのが、「寝ても覚めても」で初めてコンペ入りした2018年のカンヌ映画祭だった。ただ、世界的にはまだ知られていなかった濱口監督は、映画狂らしく、他の監督の作品を見るために上映の列に並んでいたとの目撃談もある。この年に同じくコンペ入りしていたジャンリュック・ゴダール監督の「イメージの本」の上映に立ち会った興奮を記者にも話してくれたことがあった。 そしてこの年、パルムドール…