カンヌ国際映画祭の開幕前に審査員長のパク・チャヌク監督(中央)らが審査員会見に臨んだ。左は俳優のデミ・ムーア、右は監督のクロエ・ジャオ=12日、小峰健二撮影

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「政治と芸術は切り離すべきものとは考えない」。カンヌ国際映画祭の開会式に先立って12日に行われた記者会見で、両者の関係を報道陣に問われた審査員長の映画監督パク・チャヌクはこう語った。3大映画祭の最高峰と言われるカンヌはその出発点から、政治と深い関係があった。 パクの発言の背景には、今年2月に開かれた3大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭での出来事があった。ベルリン映画祭は、当局がイスラエルによるガザ侵攻をめぐりパレスチナの人々に連帯を示さず批判を浴びていた。【更新中】濱口竜介監督作品上映、万雷の拍手と歓声10分以上 カンヌ映画祭 審査員長を務めたドイツの映画監督ビム・ベンダースは開幕前の会見で報道陣に見解を問われ、「私たちは政治の領域に入ることはできない」「政治とは反対の存在だ」などと発言。これが火に油を注ぎ、上映された作品群より、映画祭側の姿勢や発言ばかりが話題になってしまった。ベルリン国際映画祭で会見に臨んだ審査員長のビム・ベンダース=2月、平岡春人撮影 カンヌでの会見でパクは、質問を事前に想定していたのか、このように続けた。 「芸術作品に政治的主張があ…