ストーリー探すのは、できない理由よりできること 海業の町でもらってきた元気上田真由美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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穏やかな海面に、何十、何百ものいけすが並ぶ。5月中旬、愛媛県の南端にある愛南町(あいなんちょう)。いけすの中で泳ぐのは養殖マダイで、この町が全国シェアの約2割を占める。 養殖業者・大西水産の代表、大西光さん(36)が、船をいけすに横付けした。どっしりとしたマダイを網ですくい上げると、「おぉーっ」と歓声があがった。 船上から見学したのは、石川県珠洲市狼煙(のろし)町の人たち。愛南町まで直線で670キロの距離を、飛行機を乗り継ぎ、レンタカーを2時間余り運転してやってきた。 次々と飛ぶ質問に、大西さんが答えていく。マダイを2年かけて約2キロまで育てたこと。餌の価格高騰や海水温の上昇に困っていること。 漁業者として、視察やツアー客の受け入れについて、率直な感想を尋ねられると、こう答えた。「大変ですよね。でも、見てほしい気持ちもあります」 視察を計画した狼煙の区長、糸矢敏夫さん(71)は「やる気と元気をもらえる視察旅行だった。そのまま、まねするのではなく、できることをやっていけばいいと学んだ」と振り返る。 能登半島の先端にある狼煙町は、豊かな漁場に恵まれているものの、過疎化と高齢化が進む。2024年元日の能登半島地震で大きな被害を受け、50世帯100人いた人口はいま8割ほどに。海岸が隆起し、漁港の施設も壊れた。 糸矢さんたちが、自分たちのまちを立て直そうと、東日本大震災の被災者らから事例を学ぶなかで出会ったのが、「海業(うみぎょう)」だった。 魚介類をとったり育てたりす…この記事は有料記事です。残り889文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人上田真由美金沢総局|能登駐在専門・関心分野民主主義、人口減少、日記など市井の記録を残す営み関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする