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1950年代から現在まで、日本の写真表現を切り開いてきた女性写真家30人の作品を集めた展覧会「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」が、東京都渋谷区のヒカリエホールで8月26日まで開かれている。 きっかけは2024年のフランス・アルル国際写真祭で開かれた展覧会。以降、世界各地を巡回し、約14万人を動員した。今回の日本展ではさらに内容を拡張し、作品約200点が並ぶ。 展覧会は、独自の表現を切り開いてきた女性写真家たちに光を当て、日本の写真史を新たな視点から見つめ直そうとする試みだ。「女性」は一つの要素に過ぎない 会場は「写真」「記録と記憶」「ジェンダー」「日常」を主なテーマにした四つの章で構成される。写真にとどまらず、コラージュやインスタレーション、映像作品などを通じて表現の可能性を模索してきた作家たちの挑戦をたどることができる。出展作家は石内都、石川真生、川内倫子、蜷川実花ら30人。 キュレーターの竹内万里子さん(53)は「一人ひとりが異なるアイデンティティーや世界観、写真へのアプローチを持っている。『女性』はその複雑なアイデンティティーの中のたった一つの要素に過ぎない」と話す。その一方で、「女性であるというだけの理由で、複雑なアイデンティティーがないがしろにされたり、搾取や暴力の対象になったりする状況が今もなお続いている」と指摘。「だからこそ、一人ひとりの表現の豊かさや世界観の違いを丁寧に見てほしい。ひとまとめにはできないことを感じてもらえれば」と語る。 出展作家の1人で、写真集「ひろしま」などで知られる石内都さん(79)は、「本来、写真表現に女も男も関係ない」と話す。一方で、これまでの写真史では男性作家が中心に語られ、多くの女性写真家の仕事が十分に評価されてこなかった側面もあるという。「こういった展覧会をすることは、歴史に対する一つの反抗になるんじゃないか」と語る。展覧会は歴史への一つの反抗に 大阪府から展覧会のために訪れたという岡田真由子さん(46)は「社会的に男性が主流な中で、写真という手段を通じて自分の思いを表現してきた人たちの作品に強さや優しさを感じた。文字ではなく、写真という媒体で見るからこそ、見る人も自由に感じることができる。美術館ではなく、渋谷のこういった場所でやるからこそ写真を知らなくてもハードルが低かった」と話す。 好きな写真家の作品を見るた…この記事は有料記事です。残り256文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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