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書店で旅行情報誌だと思って手に取ったら、なんとレトルトカレーだった……! 老舗のレトルトカレーと旅行情報誌がコラボした「旅行情報誌みたいなカレー」がロングヒットしています。その背景を聞きました。(朝日新聞withnews編集部・山野拓郎)どこかで見たようなパッケージ「沖縄石垣宮古 美ら海甘旨カレー」「名古屋味噌(みそ)煮込みビーフカレー」「徳島阿波尾鶏のトマトバターカレー」……。地名が大きく書かれ、どこか見覚えのあるフォントと色づかいのカラフルなパッケージ。まるで旅行情報誌「るるぶ」のようなレトルトカレーの「るるぶ×HACHIコラボシリーズ」です。JTBグループで旅行情報誌「るるぶ」を手がけるJTBパブリッシング(本社・東京)と明治時代からカレー粉の開発・販売を手がける食品メーカーのハチ食品(本社・大阪)がコラボレーションしました。2018年の発売開始以降、異例のロングヒットが続き、シリーズ全体で累計430万食を売り上げているそうです。年間100万食を突破したのは2024年度。2025年度はさらに伸びて125万食でした。2026年度は150万食をめざしているそうです。ハチ食品事業企画部の野毛伴基(ともき)さんは「商品パッケージは、各地域の魅力をより分かりやすく伝えるため、旅行情報誌『るるぶ』の表紙をイメージしてデザインしました」と語ります。「明るく楽しい雰囲気のパッケージと地域の特徴を出した味わいで、自宅で旅行気分を楽しめるところが、支持していただけている理由なのかなと考えています」地域ごとに発行している「るるぶ」の売り上げが高いほど、同じ地域のカレーも売れているそうです。潮目が変わったのはコロナ禍出版社と食品会社のコラボのきっかけは、るるぶとレトルトカレーのパッケージが同じ印刷所で刷られていたという縁だったそうです。はじめは、全国各地のご当地料理に触発されて「福岡もつ鍋カレー」など4商品をご当地カレーとして発売しました。お土産品として買ってもらうことを想定していましたが、このときはあまりヒットせず、1年で終売したそうです。潮目が変わったのは2021年。コロナ禍で旅行を楽しむのが難しい時期でした。第2弾の「北海道チーズバターカレー」「沖縄キーマカレー(タコライス風)」などを売り出したところ、人気が集まりました。野毛さんは「在宅ワークや巣ごもりで家での食事が増え、旅行に行きたくても外出できない人たちに、少しでも旅行気分を味わってもらえたら、という思いが通じました」と語ります。また、見栄えのする陳列ができる斬新なパッケージで販売網が急拡大したそうです。スーパーマーケットだけでなく、書店、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンター、道の駅などからも注文が来るようになりました。また、ゲームセンターのクレーンゲームの景品としても人気が出ました。ご当地色あふれた食材もハチ食品は、1845年に薬種問屋として創業しました。薬で培った調合技術を生かし、明治時代からカレー粉の製造を手がけている老舗です。カレーの味わいも、地域の特色をいかして吟味を重ねたといいます。例えば、「東京小笠原南国フルーツチキンカレー」は小笠原諸島特産のパッションフルーツの果汁を使い、絶妙な酸味と甘みのあるカレーに仕上げました。スパイシーな味わいが特徴の「沖縄キーマカレー(タコライス風)」は、沖縄県産の発酵ウコンを使っています。これまでに20地域のカレーを発売してきましたが、最も売れたのは北海道チーズバターカレーだそうです。この商品を通じた社会貢献も始めました。小笠原カレーの売り上げの一部は、小笠原諸島の自然環境保全活動に寄付しています。沖縄でも寄付を始める予定です。野毛さんは「地域の特性を生かしたカレーを通じて、食卓で旅行気分を味わえるとともに地域振興や自然環境保全にも寄与するシリーズとして、今後も継続的に育成していきます」と話しました。ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel







