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軍事政権下の韓国ソウルで1983年、留学中に「北朝鮮のスパイ」として韓国軍の情報機関に連行され、公訴保留(起訴猶予)となった在日韓国人の男性に、韓国の検察が5月末、43年ぶりに「嫌疑なし」とする処分を出した。 男性は「無実は当然と思いながらも、ずっと圧迫を受けてきた。日がたつにつれ、じわりじわりと緊張がほどけた感慨がわいてきます」と話す。ハングル教室で教える金丙鎭さん(右)=2026年6月3日、大阪府和泉市、中野晃撮影 男性は、堺市の金丙鎭(キムビョンジン)さん(71)。地域の人たちに30年間「ハングル講座」を開き、受講生からも支援を受けてきた。 神戸市生まれの金さんは、ソウルの延世大大学院生だった83年、韓国軍の情報・防諜(ぼうちょう)機関、保安司令部(保安司(ポアンサ))に突然連行された。 当時28歳。済州島出身の妻との間に生後2カ月半の長男がいた。妻子も自宅に軟禁状態で監視された。拷問受け、3カ月間拘禁されて… 金さんは密室で拷問を受け、家族に危害を加えると脅された。3カ月拘禁され、「北朝鮮のスパイ」として送検された。留学していた延世大の構内で、詩人・尹東柱(ユンドンジュ)の詩碑前に立つ金丙鎭さん=本人提供 韓国の国家保安法は、検察が…








