深掘り土曜の議場に見えた国連の限界 「力」が支配する世界への回帰田中恭太=ニューヨーク 喜田尚印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
連載「帝国の幻影~壊れゆく世界秩序~ 国連は無力なのか」 米国とイスラエルがイランに対する先制攻撃に踏み切った2月28日は土曜日だった。 米国は未明。その後、イラン最高指導者の死亡や小学校への爆撃で多くの子どもが犠牲になったことが続々と報じられた。 夕方、普段行き交う見学者のいないニューヨーク・マンハッタンの国連本部に多くの外交官が駆けつけていた。 「我々は今、国際平和と安全への深刻な脅威を目撃している」 緊急招集された安全保障理事会の会合。グテーレス事務総長は冒頭、こう述べた。 1月のベネズエラ攻撃に続き、再び国際法違反の疑いがあるイランへの軍事行動。武力の行使や威嚇を原則として禁じる国連憲章を、常任理事国の米国自身が犯したとも取れる事態に衝撃が広がっていた。 だが、米国のウォルツ国連大使はこの会合で国連批判と自国を正当化する発言を繰り返した。 「国連が道徳的な明快さを欠く場面で、米国はそれを守る」「平和は脅威を『なだめる』ことでは守られない。脅威に対する強さで守られる」 イランによる核兵器開発の阻止などが攻撃の目的だと主張し、国連に代わって米国が正義を果たしたとまで強弁した。 同じ常任理事国のフランスや英国がトランプ政権に対する正面からの批判を控えるなか、厳しい言葉を突きつける大国があった。■侵攻当事者が批判する「茶番…この記事は有料記事です。残り1305文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田中恭太ニューヨーク支局専門・関心分野国連、米国社会、国際情勢、裁判、独占禁止法関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする













