北村陽さん©Alexandre de Terwangne

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30日までベルギー・ブリュッセルで開かれていたエリザベート王妃国際音楽コンクールのチェロ部門で、北村陽さんが第5位に入賞した。世界最高峰のコンクールで5位でも「率直に喜べる結果ではない」 悔しさにじむ 北村さんは、22歳にしてすでに自分の「声」を持つ大器である。最初の一音で、聴き手をぐっと自身の世界に引き込み、場の空気を作る。若々しい疾走感がありながら、感情のままに突っ走ることはなく、技術を誇らず柔軟で、常に冷静に大局を見据えている。 本選のプロコフィエフの協奏曲でも、指揮者と時折笑みを交わし、音楽を心から楽しんでいる風情だった。諧謔(かいぎゃく)、皮肉、センチメンタルな歌心、古典派の時代への憧憬(しょうけい)。プロコフィエフの多様な表情を、鮮やかにギアを切り替えながら存分に聴かせた。オーケストラとのスリリングな掛け合いに、楽章間で客席からブラボーの声が飛び、拍手が起きるハプニングも。 本選用の委嘱新作「Four…