深掘り台湾有事「影響は明らか」 備え急ぐフィリピン、基地整備や港計画もパオアイ=加藤あず佐印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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台湾から南に約400キロ、フィリピン最北部パオアイの沿岸。約140人の自衛隊員が砂丘に88式地対艦誘導弾を搬入し、入念に発射の準備をしている。緊迫感に包まれるなか、轟音(ごうおん)とともに2発、発射。白く鋭い弾道が青空を突き抜け、75キロ先の南シナ海に浮かぶ退役軍艦に命中した。 5月上旬、フィリピン最北部北イロコス州で行われたフィリピンと米国主催の大規模演習「バリカタン」の一幕だ。自衛隊の隣では、米軍が地対艦ミサイル「ネメシス」を設置。フィリピン海軍も海上にフリゲート艦を展開し、3カ国の連携を見せつけた。一発の銃弾も放たれなくても、中国による軍事的威圧やグレーゾーン作戦はすでに始まっている。「戦わずして統一する」ことを狙う中国。こうした「ステージゼロ」の試みや、台湾をめぐる情勢を追った。 バシー海峡をはさんで台湾に近接するフィリピン北部で連日行われた実射訓練には、台湾メディアも駆けつけ、会見で「演習は他国による侵略への準備か」と迫った。フィリピン軍のアリストテル・ゴンザレス中将は「特定の国を想定していない」としつつ、「海から侵攻する可能性のある、いかなる勢力にも備えるものだ」と強調した。中国はバリカタンの演習期間中、フィリピン周辺で実弾射撃を伴う軍事演習を行うなど、強く反発した。マルコス大統領、台湾有事で「影響を受けること明らか」 フィリピンは近年、台湾有事…この記事は有料記事です。残り1338文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人加藤あず佐マニラ支局長兼ハノイ支局長専門・関心分野人権、外交、移民・難民、教育関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする