インタビュー「鹿鳴館の華」は一面的? 「風、薫る」多部未華子が語る捨松の強さ宮田裕介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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放送中のNHK連続テレビ小説「風、薫る」は明治時代を舞台に、主人公の女性2人が看護の世界へ飛び込む姿を描く物語だ。2人をその道へと誘った大山捨松(すてまつ)を演じるのは、多部未華子。「文明開化」の象徴だった鹿鳴館で活躍し、女子教育に尽くした実在の人物を、どんな思いで演じているのか。 朝ドラへの出演は、主人公を演じた「つばさ」(2009年)以来17年ぶり。「久しぶりで、懐かしさも感じましたが、新鮮な気持ちの方が強かったですね」と話す。 「風、薫る」での捨松は、日本で看護の仕事が職業として確立されることを夢見て、主人公の一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)に、訓練された「トレインドナース」になるよう勧める役どころだ。 捨松は、実在した人物。会津藩家老の娘として生まれ、明治4(1871)年に「日本初の女子留学生」として津田梅子らと渡米し、現地で看護教育を受けた。帰国後は薩摩藩出身の陸軍卿(のちの陸軍大臣)、大山巌(いわお)と結婚。社交界の中心で活躍し「鹿鳴館の華」と呼ばれた一方、津田による女子英学塾(現・津田塾大学)設立も支援し、慈善活動にも力を注いだ。 こうした波乱に満ちた人生に、多部は強くひかれたという。「これは何て、やりがいのあるキャラクターなんだと。実在した人物なので重みもありますし、力強さが伝わってきました」 捨松のことを「クレバーな人」とも表現する。 劇中には、捨松が幼少期に戊辰戦争で籠城(ろうじょう)した経験を語ったあとに「年の離れた陸軍大臣の夫は、これ以上ないほど私の人生のサポートになっている」と告白し、「鹿鳴館の華」としての立場を社会貢献に生かす考えを語るシーンがある。 「自分自身がどう生きたいかを一番に考えられる人で、やりたいことをかなえるために何かを犠牲にしながらも、自分の芯を貫いていた方なんだと思います」 「絶対に揺らがない、自分のやりたいことをかなえたい信念が、明確にセリフの中にある。彼女の人生そのものが異質で、見た目も素敵なドレスを着させていただいているので、それだけでもパッと目を引きますよね」記事後半では、多部さんが、俳優を志したきっかけや、主人公を演じる見上さんと上坂さんへの思いなどを語ります。また、今作の時代考証を担当する立正大学の久保田哲教授(近現代日本政治史)には、捨松が多様な社会貢献活動に取り組んでいたにも関わらず、「鹿鳴館の華」という面がクローズアップされがちな理由についてお聞きしました。 多部にとって捨松のように、自分を導いてくれた存在はあるのか。 それは、ミュージカル好きの…この記事は有料記事です。残り938文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人宮田裕介文化部|メディア担当専門・関心分野メディア、放送行政、NHK関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする










