ストーリーがれき残るまち、「サロン」で守る絆 民生委員が見た火災からの半年吉村駿印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
焼けた家屋の間を縫うように1人で歩く高齢の女性。手押し車を押す足元はおぼつかない。よく見ると泣いている。 「どうしたの?」 5月上旬の昼。牧野多美恵さん(74)は、たまたま自宅近くで顔見知りの女性を見かけて駆け寄った。小さな体を抱きしめ、近くの公民館で話を聞くことにした。 女性は近くの市営住宅から1人で来ていた。あの日、あまりのショックで炎に包まれる自宅を見られなかった。火災から半年を前に自宅の今を確かめたかったという。家は焼け、立ち入り禁止に… 立ち入り禁止のロープが張られていたこと。焼けた壁だけが残っていたこと。牧野さんが横で話を聞くうちに、女性は少しずつ落ち着きを取り戻していった。 2025年11月18日、大分市佐賀関(さがのせき)を襲った大規模火災。火は強風で燃え広がり、住宅など196棟が焼けて男性1人が死亡、女性1人がやけどを負った。約6万3900平方メートルが焼け、12月4日にようやく鎮火した。 牧野さんは10年以上前から佐賀関で民生委員を務めている。 地域には被災前から一人暮らしの高齢者が多かった。個別の相談に乗るだけではない。住民のつながりを守るための居場所をつくること。それが役目だと思ってきた。 毎月2回、顔見知りの高齢者を呼んで開催してきた「サロン」は、つながりの維持に一役買っていた。公民館で音楽家の演奏を聴いたり、海沿いを散歩したり。外出が面倒でも足を運びたくなるような企画を考えた。防火ライン超えた火の手 佐賀関大規模火災から半年、進む解体・撤去佐賀関大規模火災からの復興の姿は 糸魚川取材した記者が見た現在地 「最近、物忘れが激しくて…この記事は有料記事です。残り1136文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人吉村駿西部報道センター専門・関心分野九州、福岡、スポーツ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






