2026年5月16日 7時00分藤谷和広 机美鈴印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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俳優の由美かおるさんが48年ぶりに映画館のスクリーンに戻ってくる。出演作は、悩みを抱え家族と離れて暮らす女性とがん患者らの交流を描いた「小春日和」(5月16日公開)。多発性骨髄腫で闘病中のプロデューサーからオファーを受け、引き受けた。「お涙ちょうだいにはしない」がんになった精神科医、映画で描く機微 由美さんは1966年公開の映画「夜のバラを消せ」で石原裕次郎さんの相手役をつとめ、俳優としてデビュー。86年から25年間、ドラマ「水戸黄門」にレギュラー出演し、人気を博した。 「小春日和」で由美さんは主人公・小春(水村美咲さん)の祖母、鈴子役をつとめる。プロデューサーの楠部知子さんは4月の会見で、鈴子役を「凜(りん)としていて、厳しいことを言われても納得できるような方にお願いしたい」と考え、企画書と台本を添えた手紙を「ダメ元」で由美さんに送ったと経緯を明かした。 「いままで若い役しかやってこなかったが、年を重ね、高齢者の気持ちもわかるようになってきたところで、お話をいただいた」と由美さん。60年に及ぶキャリアで、自分を導き、育ててくれた人たちと今回の役柄を重ね合わせたという。最近は「人とのコミュニケーションが薄れ、自分のことを聞いてくれる人、叱ってくれる人がいない」と感じている。「言いたいことはちゃんと言ってぶつからないと、お互いに納得できない。本当の優しさを持った人間が必要なんだと伝えたい」 15歳のとき、歌とダンスが注目され、芸能生活を始めた。今作では主題歌「とまり木」も歌う。「60年目の新たなスタートを切ったという感じです」 監督は「アンジーのBARで逢いましょう」などの松本動(ゆるぐ)さん。小春が勤務する病院の医師を、自身も多発性骨髄腫を経験した佐野史郎さんが、がん患者の一人、由紀役を柴田理恵さんが演じる。 16日から大阪の第七芸術劇場で先行公開。29日から東京の池袋シネマ・ロサをはじめ全国で順次公開される。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人藤谷和広くらし科学医療部|医療、災害専門・関心分野民主主義机美鈴ネットワーク報道本部|大阪駐在専門・関心分野ジェンダー、性、環境問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする