インタビュー2026年9月11日 17時00分林瞬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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シリーズ14年ぶりの新作映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」で主演する織田裕二。撮影時に味わった不思議な感覚とは――。 熱い思いで難事件を解決に導く刑事・青島俊作が、スクリーンに帰ってきた。組織との戦いや仕事へのプライドを物語にのせ、刑事ドラマで新たな枠組みを作った伝説のシリーズ「踊る大捜査線」。復活にプレッシャーはないかと問うと、こう即答した。 「ノープレッシャー、問題ないです。青島は役を作り込まず自分のまま。だから(最後に演じたのが)昨日のことだったかのように飛べる。どこから撮ってもどうぞ!って」 1997年にテレビドラマとして始まった「踊る」シリーズは、2012年の劇場版「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」で一度完結したはずだった。「もっとやりたかったのに終わりになってしまった。せめて和久さん(いかりや長介が演じた和久平八郎、ドラマ放送当時60歳の設定)くらいになった青島を見てみたいね、と話してたんです」。それまで数年のスパンで戻ってきていた「踊る」の世界が終わり、寂しさを感じていたという。 14年後に念願は果たされた。続編の今作では、警視庁捜査一課に異動した青島が、都内で発生した誘拐事件や連続殺人事件などの解決のため奔走する。たたみかけるように次々と発生する大事件と、合間に差し込まれるコメディーのバランスが「踊る」らしく絶妙だ。 ドラマ放送時は29歳だった青島も、今作では還暦間近。頭には白いものがまじるようになった。でも、中身は変わらない。「和久さんみたいに名言を言うのかなと思ったら、必死に走ってる。切っても切っても、青島は青島なんです」 だが、取り巻く環境は大きく変わった。警察組織の改革を誓い合った室井慎次(柳葉敏郎)ら、ドラマ当時「相棒」だった同僚は次々と姿を消していき、「羽をもがれていくようだった」と孤独を語る。 その代わり、今作では過去に出演した様々な人物が青島を支える。例えば、ドラマ第1話で被疑者だった田中文夫(近藤芳正)に出会うシーン。撮影時、不思議な感覚に鳥肌が立ったという。「湾岸署があった場所は、時を経てまるで変わってる。でも、その場所に忘れられない犯人役がいて、ふっと29年前に戻ったような感覚になった。原点回帰した、という感じでした」。このためにシリーズを続けてきたのかも知れない、と思うほどの感動だったという。試写を見て「珍しく、涙腺にきてしまいました」と笑う。 新しい仲間も続々と加わり、青島の新たな物語が再び始まったかのように見えるが、変えたくない信念もある。「『踊る』は元々は挑戦的なことをする実験枠。それは僕の中で変わらない。物語がどう動こうと、面白くなければ『踊る』じゃないんです」 青島俊作という伝説は、まだ終わらない。略歴 おだ・ゆうじ 1967年生まれ、神奈川県出身。87年に俳優デビューし、「東京ラブストーリー」(91年)の永尾完治役で大ブレークした。「踊る」シリーズの主題歌「Love Somebody」など、歌手としても活動。映画(本広克行監督)は18日公開。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません