南シナ海に面するマレー半島東岸の港湾都市、クアンタン。7月半ばに港を訪れると、真新しいコンクリートの高架が延びていた。今年末からの順次開業を目指すマレーシア東海岸鉄道(ECRL)と港湾とをつなぐ、貨物路線の支線だ。
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【連載初回】ホルムズ危機が突きつけた日本の「急所」 脱中東依存が進まないわけ ホルムズ海峡危機は「チョークポイント」(急所)を押さえた側がどれだけ強い力を持つのかを見せつけました。危機が連鎖する地政学の時代、世界経済の姿がどう編み直されていくのかを探ります。【連載のねらい】世界経済の「結び目」チョークポイント 連鎖する危機、日本の針路は 開発の遅れた半島東岸に発展をもたらすと地元で期待されてきた路線だが、米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けてホルムズ海峡が事実上封鎖された3月以降、別の意味合いで光が当たり始めた。マレー半島東岸唯一のコンテナ港「クアンタン港」。埠頭(ふとう)に停泊する船舶から、クレーンで貨物が運び出されていた=2026年7月17日、マレーシア東部パハン州、伊藤弘毅撮影 半島の西側にある、海上交通の要衝マラッカ海峡付近の難所を迂回(うかい)する「物流の代替ルート」としての機能だ。半島を横断するECRLの貨物路線は2028年にも完成する見込みになっている。 「より機微に触れる、深い意味を持つようになった」。クアンタン港の事業責任者マズリム・ビン・フシンは、ホルムズ危機後の路線の位置づけの変化をそう表現する。胡錦濤・元国家主席が指摘した地政学上の弱点 世界の海上貿易の約2割が通…






