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2003年から犬と一緒に「通勤」をしてきた教員がいます。東洋英和女学院小学部長、吉田太郎さん(52)。背景には、こんな出来事がありました。 キリスト教の聖書科の教員として、授業で「命の大切さ」を語ってきた吉田さん。 前任校に勤めていた25年ほど前のこと。2年生の児童たちがバッタの死骸を手に「かわいそうだからお葬式をしてください」とやって来た。 悼む気持ちを感じた。 一緒に祈りを捧げ、学校の庭の片隅に墓をつくった。 ところが、次の日も、その次の日も。子どもたちは死んだ昆虫を手にやってきた。 「お葬式」が気に入ったのだろうか。生き物がおもちゃになっているように感じた。 「命のぬくもりを感じてもらうには、どうしたらいいのだろう」 ちょうどそのころ、吉田さんはある不登校の児童を気にかけていた。なんとか脱してほしくて、休みの日に児童と自身の飼い犬と一緒に散歩を重ねた。管理職の許可を得て、犬を連れてなら放課後に少し登校できるようになっていた。 「学校に犬がいたら、楽しいだろうな……」 ある日、彼女は夕暮れの校庭を眺めながら、つぶやいた。 卒業後も、その言葉がずっと心にひっかかっていた。 彼女は、大好きな犬となら通学できた。 犬は子どもたちに、何か特別な力のようなものを与えてくれる存在なのではないか。 「動物介在教育」に興味を持ち、文献を調べ、犬の専門家にも話を聞きに行った。周囲に話すと、学校に犬なんてと笑われたが、調べるほど、教育の可能性を確信していった。 「どうか学校犬に挑戦させてください」 職員会議で頭を下げた。記者サロン「学校に犬がいるということ」 視聴申し込みはこちらから 飼育にかかる費用は全額自分…この記事は有料記事です。残り1356文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人大坪実佳子文化部 be編集部専門・関心分野人権、平和、子ども、文化、食関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする