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津波と台風で住まいを2度失った福島市在住のイラストレーターが震災の教訓を「描き継ぐ」取り組みを続けている。この夏には、絵本作りを通して、津波で壊滅的な被害を受けた海岸林の保全を支援しようとしている。結婚記念日だった3.11 夫を亡くした高台で、ツバキに込めた戒め イラストレーターの「ico.(イコ)」、こと物江麻衣子さん(41)は宮城県名取市の閖上地区で生まれ育った。東北芸術工科大(山形市)を卒業後、仙台市のデザイン会社で勤務。2011年初めにフリーランスになった矢先、未曽有の大震災が起きた。仕事で仙台の内陸にいた物江さんは津波を免れたが、アトリエを兼ねた閖上の住居は基礎を残して流失した。 結婚を機に福島市で暮らし始めたが、19年に再び災害に見舞われる。100人超が犠牲になった東日本台風だ。近くを流れる阿武隈川支流の氾濫(はんらん)で、当時暮らしていたマンション1階は天井まで水没。自室の床板や壁が流された。 2度目の被災で気持ちが折れそうになった半面、覚悟が決まった感覚もあった。「被災を経験した表現者として、社会に防災の大切さを伝えなければいけない」。生活再建と生まれたばかりの長女の育児に追われながら、その思いを持ち続けた。 22年からは防災に関わるイラストや講演の活動を本格的に始め、長女をモデルにした防災絵本「はなちゃんとひなんくんれん」を出版した。愛らしい絵で、思わず親子で防災に取り組みたくなるような内容に仕上げた。 そしてこの夏、新たな絵本の制作に取りかかっている。 ◆ 郷愁する早朝4時の風景 今月17日。仙台空港そばに…この記事は有料記事です。残り1021文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人大山稜仙台総局|行政担当専門・関心分野気象、防災行政、労働関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






