ストーリー手代木慶印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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昔懐かしい円柱型の赤い郵便ポスト。福島県南相馬市のJR磐城太田駅前にあるポストは、一時は色あせた。それでも、地元住民と丸型ポストを愛する写真家、14年前から続く2人の縁で、輝きを取り戻した。 2026年2月11日。駅舎を出てすぐの場所にあるポストを、福島県相馬市の会社員・大西唯章さん(59)と、名古屋市在住の写真家・庄司巧さん(61)が、掃除用のワックスシートで丹念に磨いていた。 「きれいになって気持ちがいいですね」「心も磨かれました」。30分以上かけて拭き上げた後、「ご褒美」にポストの向かいの精肉店で買ったメンチカツをほおばった。大西さんが、亡き妻ら家族と一緒によく食べた思い出の味だ。妻を亡くし、息子は遠方に。そんな日に見つけたブログの投稿 11年3月の東日本大震災の時、大西さんは宮城県で単身赴任中だった。 「津波は大丈夫? 怪我(けが)はない? 子供たちは?」 揺れの直後、相馬市の自宅にいた妻の由美子さん(当時44)と数通メールを交わした。だが、午後4時前のやりとりを最後に返信が途絶えた。 やがて、テレビが巨大な津波の襲来を伝えた。「ああ、ダメかもしれない」と覚悟した。 翌日、津波が到達して通れない道を迂回(うかい)し、渋滞にはまりながらも、なんとか相馬市に戻った。しかし、自宅は集落ごと消え去っていた。 由美子さんとの再会は遺体安…この記事は有料記事です。残り1202文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






