ストーリー「わきがの臭いがバスに充満」 一日中泣いた女性、絶望からの再起神戸郁人印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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振り返れば、何かを諦めてばかりの青春時代だった。 学校の友達と卒業旅行に行くことなど、夢のまた夢。ひとつの悩みが、幸せな時間を遠ざけた。 「私の体は、ひどく臭う」 中道亜希子さん(51)が、そう考えるようになったのは、中学2年の頃だ。私たちの体が発する「におい」。時に、強いコンプレックスをもたらし、日々の生活に深刻な影響を及ぼします。生きづらさと共に歩む人々の姿を見つめます。 同じ学年に、体臭が強い女の子がいた。彼女に対する周囲の陰口を耳にするうち、自分はどうなのかな、と気になってきた。 思春期の好奇心も手伝ったのだろう。姉の除毛剤を使い、わきの毛をそってみた。すると、徐々に臭いが強まっていくように感じられた。 「私も悪く言われるかもしれない」 にわかに不安が膨らみ、クラスメートや、好きな男の子と一緒にいても、逃げ出したい衝動に駆られるようになった。 高校進学後、自分が臭いかどうか、友人に尋ねたことがある。答えは「臭わないよ」「気にしすぎじゃない?」。でも、気を使われていると感じて、信用できなかった。 そこで高2のとき、都心の専門クリニックにかかると、軽度のわきがと診断された。両親に頼み込み、50万円ほどかかるわきの汗腺の除去手術を、同じ年の夏休みに受けた。 これで、もう悩まなくていい。やっと希望が見えた、はずだった。【関連記事】「臭い自分」が許せない 「不安と敵視」が招く苦悩、心理学者の見方「消臭効果」求めてすがったが…… 病院からの帰りに乗った路線…この記事は有料記事です。残り1861文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人神戸郁人デジタル企画報道部専門・関心分野エンタメと創作文化、働き方、育児、新語関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






