ストーリー第5回「どうしてできないの」子を責める母 「ふつう」への執着、捨てた日編集委員・岡崎明子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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連載「親って、しんどい」~規範が生む息苦しさ~ ⑤ ショッピングセンターの床で、幼い息子が火がついたように泣き叫んでいる。 焦ったケイコさん(43)は、必死に手を引っ張った。 ふと顔を上げると、周囲からの視線が突き刺さった。 「私、虐待していると思われている?」 そう感じた瞬間、足がすくんだ。 子どもはかわいい。なのに、ふと「しんどい」と思ってしまう――。その背景には、「こうあるべき」と親や家庭に求められる息苦しさがあります。愛情だけでは片づけられない葛藤のなか、子どもと向き合う親たちの姿を伝えます。 息子は自分の気持ちを言葉にするのが苦手だ。気持ちがうまく伝わらないと、すぐにかんしゃくを起こした。 赤ちゃんのころから、かすかな違和感があった。1歳半健診で歩行の遅れ、3歳児健診で言葉の遅れを指摘され、検査を受けた。「自閉スペクトラム症(ASD)」と告げられた。 思い描いていた未来が、すっと遠のいた。 「この子は『ふつう』の人生を送れないかもしれない。こうなったのは私のせいだ」 発達障害は、生まれつき脳の機能が偏っている障害だ。だから、育て方の問題ではない。そう頭では分かっていても、自分を責めずにはいられなかった。子育てに干渉してくる義父母 息子が生まれたとき、同じ敷…この記事は有料記事です。残り2096文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人岡崎明子編集委員|イチ推しストーリー編集長専門・関心分野医療、生きづらさ、ジェンダー、働き方関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする









