ストーリー第4回「子どもをほめられない」悩む母 親から傷つけられた記憶が消せない山本悠理印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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連載「親って、しんどい」~規範が生む息苦しさ~ ④ 「ちょっと、泣かせないでよ!」「これじゃ、やらない方がマシ」 思わずそう口にしてしまった後、女性(41)がふと我に返ると、娘がむくれた顔でこちらを見ている。そして自責の念に駆られる。 高校生の長女は、年の離れたやんちゃ盛りの長男と次女のお風呂などを手伝ってくれる。初めは良い雰囲気だけれど、長女が何かで注意すると下の2人はヘソを曲げ、しまいに泣き出す……。そんなことが少なくない。すると、つい長女をとがめる言葉が口をついてしまう。 女性は3人の育児を通して、自分の中に、親の影を見つめてきた。子どもはかわいい。なのに、ふと「しんどい」と思ってしまう――。その背景には、「こうあるべき」と親や家庭に求められる息苦しさがあります。愛情だけでは片づけられない葛藤のなか、子どもと向き合う親たちの姿を伝えます。 専門職の夫は忙しくて家を空けがちで、両家の親たちのサポートもない。それでも女性は子どもたちにとって良い母親であろうと努力してきた。長女にだって、まず「ありがとう」と言うべきなのは分かっている。ただ、どこかでそれがうまくいかない。 幼少期に親から大切にされた経験が、女性からはごそっと抜け落ちている。温かな言葉をかけられたことのない、子ども時代だった。「世間体が悪い!」布団に浴びせられた怒声 「女の子は家のことができな…この記事は有料記事です。残り2371文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人山本悠理文化部|be編集部専門・関心分野現代詩、現代思想、演劇・演芸、法律学関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする








