現場から2026年8月21日 17時12分三井新印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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青森県は十和田湖(十和田市)に放置されている遊覧船について、行政代執行による撤去を26日から始める。2014年から10年超にわたって不法係留され、所有者側が撤去に応じなかったため。国立公園のため国の補助金も活用する予定だが、撤去には7億円強かかる見込みという。 遊覧船4隻は、秋田県小坂町にも近い十和田湖の宇樽部(うたるべ)地区にある。青森県港湾空港課によると、いずれも全長約30メートル。8月中旬に訪ねると、うち1隻は横転してシートで覆われていた。桟橋には草木が生い茂って「立入禁止」の看板があったが、フェンス越しにも船のさびや塗装の劣化などが確認できた。 周辺ではレジャーを楽しむ人たちの姿があった。家族やペットと来た五所川原市の公務員、田中祐教さん(51)は「危なくて近寄れない。きれいな場所なので、船が無くなって整備されればもっと人が来るのでは」。行政指導は26回も、組合から「具体的回答得られず」 桟橋は県管理で、14年11月から十和田湖遊覧船企業組合(16年解散、清算中)所有の遊覧船が不法係留されている。きっかけは桟橋使用料の滞納で、15年11月に今と同じ4隻の放置が始まった。25年2月には雪や風の影響でうち1隻が横転。県は撤去させるべく組合側に対し、25年までに計26回の「行政指導」、25年5月に一段階上の「撤去勧告」、9月には初めて期限を定めた「撤去命令」を行った。 だが撤去されず、26年3月には改めて期限を設けた「戒告」をしたが、組合側から「撤去に向けた具体的な回答は得られなかった」(港湾空港課)という。景観や環境などへの影響を懸念し、行政代執行による撤去に踏み切る。 県は26日以降、仮設の桟橋を作るなどし、周辺の水を抜いた上で船を解体。27年度末までに撤去を終える予定だ。宮下宗一郎知事はこれまでの記者会見で、県の費用を計上することについて「非常に残念。事業者に請求し、しっかり責任をとってもらいたい」と述べている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする