インタビュー聞き手 編集委員・田渕紫織印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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災害などで交通機関が止まり、駅前のタクシー乗り場は大行列。路上や駅の構内で一夜を明かす人たち……。 帰宅困難者が出るたびに繰り返されてきた光景を、どうすれば変えていけるのか。「群集マネジメント」に取り組む西成活裕・東京大教授(渋滞学)に聞いた。タクシー乗り場に大行列 ――千葉豪雨では交通がまひし、駅では翌日もタクシー乗り場の大行列が続いていました。災害や事故の度に、同じ光景が繰り返されています。 混乱した状況下では周りの人の行動をまねするしかなくなってしまうのは「群集心理」です。タクシーの行列もいったん並び始めて何時間も経つと、車が来なくても、なかなか抜けられない。「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」と言われますが、資源を投入し続けると、回収するまでなかなか引けなくなってしまう。他に選択肢がなければ、無理もないですよね。【ルポ】「これが災害なんだ」千葉豪雨で帰宅困難者続出 策は「とどまる」 でも、「今晩はもう運行できません」「翌日になってもほとんど動きません」などとわかっていれば、最初から並ばない可能性が高いのではないでしょうか。冷静に選択肢を見極めるための情報が届けられている必要があります。人によって情報格差も生じないよう、平時から自治体やインフラ企業が動くべきです。 今回も、(千葉駅から1キロ以上離れた)千葉県庁で帰宅困難者を多数受け入れたことが報道されましたが、どれだけの人にその情報が行き渡っていたか、翌日の交通情報も適切に発信されていたかは今後のために検証されるべきだと思います。災害や万博、五輪の現場でアドバイザーを務めてきた渋滞学者は「段取り9割」「平時から」と強調します。「プランB」に弱く縦割りな日本の組織や私たちの社会の課題を指摘し、具体的な改善方法を提案します。 ――とはいえ発災直後は情報も錯綜(さくそう)しています。その時点で帰宅困難者に対して出されるべき情報とは?ここから続き その時点での「未来予測」で…この記事は有料記事です。残り1138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田渕紫織編集委員|週刊アップデート編集長専門・関心分野災害復興、子ども関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする