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浅草に「曙(あけぼの)湯」という銭湯があります。創業は1949年。宮大工の技でつくられた威風堂々たる建物は、昨年、東京都の歴史的建造物に選ばれるほど。その銭湯の2階が、6月、あるベンチャーのオフィスになりました。そのいきさつを、社長の大澤秀征さん(25)の上京STORYにてお届けします。 大澤さんは札幌出身。建築家になる夢をもち、札幌の高校から千葉大工学部に進む。千葉市にあるキャンパスの近くで暮らすことにした。 図面の授業があった。うまく描けない自分に情けなさを感じていた。コロナ禍に突入し、大学はオンライン授業になる。やる気を失い、建築家への夢は消えた。 大澤さんは、部屋で自問自答する。 ボクは会社員になるのだろうか。 ホワイトカラーになったとして、AIに仕事を奪われるかもしれない。 待ちの姿勢では、ダメだ。起業しよう。 その第一歩は、環境を変えること。どこにいても授業はオンラインだ、問題ない。 東京へ行こう。 渋谷や新宿にちかい下北沢。そこに2020年12月、「SHIMOKITA COLLEGE」という場所がオープンすると知った。高校生から社会人まで、若者たちがともに暮らし、学ぶ場所だという。 オープンとともに入居した。下北沢は、日々、再開発で変わっていく。大澤さんは、おおいに刺激を受けた。カレッジに集まった人たちの優秀さに、たたきのめされた。 ボクにしかできない起業は、何だ? 考えるだけではダメ。体を動かしてみることにした。 大澤さんは、上京してからサウナにはまっていた。軽トラックの荷台に小さなサウナを載せ、各地のイベントをめぐる。たくさんの人にサウナを楽しんでもらった。 ある経営者から、港区にある銭湯を再生して、と打診された。サウナ完備のスパ施設としてよみがえらせた。 ボクにしかできないこと、それは銭湯をよみがえらせることだ。 東京商工リサーチのまとめに…この記事は有料記事です。残り747文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人中島隆編集委員専門・関心分野中小企業関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする