ストーリー渡辺翔太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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1億2300万円の借金を抱えた建設会社が、倒産の瀬戸際から復活し、ユニークな活動で全国的に注目されている。鍵は、地方を悩ませる深刻な過疎や高齢化にあった。 「あれ、おかしいな」 岡山県のほぼ中央に位置する旧建部町(現・岡山市北区)にある小坂田建設で、現在は社長を務める小坂田英明さん(53)が会社の異変に気づいたのは、2008年のことだった。 会社は、小坂田さんの祖父が1955年に創業した。東京の建設会社でトンネル技術者として働いていた小坂田さんは、2001年に帰郷して小坂田建設に入社。経営にはタッチしていなかったが、もうかっているだろうと単純に思っていた。 ところが08年11月、父親が資金の回収を急ぐようになった。「お金が足りない」。資金繰りの悪化が表面化した。 どうにもこうにもならなくなり、商工会から経営指導員と建設業専門の中小企業診断士を派遣してもらって細かい数字を調べると、もうかっているはずの会社は、実際には赤字続きだった。銀行からの融資や、両親個人のカードローン、同業者からの借り入れなど、借金の総額は1億2300万円もあった。 かつて会社員をしていた自身の感覚からすると、桁違いの借金だった。ふつうに働いて、どうこうできる金額ではない。だけどもし倒産したら、社員の再就職をどうしたらいいのか。なんとか、売り上げを確保することはできないか。そんな思いが頭のなかでぐるぐるまわって、夜も眠れなくなった。 活路はないかと事業再生の専門家に相談すると、「倒産した方がいいですよ」。民事再生ができないか弁護士にたずねると、「無理ですよ。それに費用がかかりますよ」。 死んだ方がいい、とすら思うようになっていた。ただ、死んでもみんなを悲しませ、困らせるだけで何の解決にもならないと、かろうじて踏みとどまるような毎日だった。社長への一喝 09年3月末の銀行への返済…この記事は有料記事です。残り922文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人渡辺翔太郎岡山総局員|経済・大学・県東部専門・関心分野地域のオモシロイ話題、自然や環境関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






