インタビュー「女性が落語をやる」壁はあえて描かない あかね噺の今後はどうなる川村貴大印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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落語界に飛び込んだ女子高校生が成長していく姿を描く、週刊少年ジャンプ連載の漫画「あかね噺(ばなし)」がテレビアニメ化され、話題を呼んでいます。漫画の原作を務める末永裕樹さんと、作画を担当する馬上(もうえ)鷹将さんへのインタビューの後編では、「女性落語家の描き方」に対する思いや、気迫に満ちた高座のシーンに込めたこだわり、「折り返しに入っている」という物語の今後について聞きました。前後編の後編です。 ――落語は男性中心的な土壌の上に継承されてきた芸能ですが、朱音が差別を受ける描写はありません 末永「正直なことを言えば、(立川)談志師匠が『女性に落語はできない』とか、(桂)米朝師匠が『女落語家を育てる自信はとてもありません』とおっしゃっていたことを踏まえて、背が低いけどバレーボールをやる『ハイキュー!!』や、体が小さいけど相撲をやる『火ノ丸相撲』みたいに、『できないと言われている女性が落語をやる』という描き筋もあるな、と思ってはいたのは事実です」 「ただ、今は女性の噺家さんも増えて、『口跡がいいと言えば(立川)小春志(こしゅんじ)師匠だよね』『可愛げがあって笑かしてくれると言えば(蝶花楼)桃花師匠だよね』というふうに、女性の噺家さんの中でもジャンルが細分化される時代になっています。その中で、もう1回『女性に落語はできない』というステレオタイプなことをやるのは単純にダサいなと、取材を進めていく中で思ったんです。なので、そういうのはあえて描かないと決めました」 ――高座のシーンを描く上でのこだわりは 馬上「絵と演出がすごかったら、読者に『すごい落語なんだ』と感じてもらえると思っています。なので、作中で観客が高座を見て抱く感動と、読者が良い絵を見て抱く感動がリンクすればいいなと思って描いています。読者の目を引くために、今までの漫画ではあまり見たことがないような演出を、映画などから採り入れています」 「最近だと、瑞雲(ずいうん)大賞の朱音の高座で、朱音の視界を表現するためにコマを丸く描いたのが印象的ですね。朱音が舞台上にいる自分自身を俯瞰(ふかん)するシーンですが、普通のコマだと読者から見て、朱音の視界なのか、ただの風景なのか区別がつかないので、『これは朱音の視界ですよ』と示すためにアイリスイン(暗闇の1点から円形に視界が広がる演出)を使ったコマ割りにしています」「バガボンド」をイメージ ――作中でこれまで描かれき…この記事は有料記事です。残り1588文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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