2026年8月7日 10時00分高木文子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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夏山シーズンを迎え、長野県内で山岳遭難が多発している。7月の遭難者83人のうち4割はけががなく、疲労や技術不足などが原因で行動できなくなっていた。県警は、体力や技術に応じた計画を立て、悪天候なら停滞や下山をするなど、ゆとりを持って行動するよう呼びかけている。「だめなものは、だめ」 北アルプスの山小屋で40年、譲れぬ助言 大阪市の女性(50)は7月下旬、夫婦で北アルプスに入山した。余裕のある行程を組み、3日目に北穂高岳(3106メートル)に登頂した。 ただ、登頂後に雷雨の予報が出ていた。夫にも高山病のような症状があったため、予定を早めて下山することにした。脚がガクガク、「遭難」が頭をよぎる… 夕刻が迫るなか、「経験したことがないほど脚ががくがくした。動けなくなったらまずいと思った」。無事に目的地に着いたが、一時は「疲労による遭難」も頭をよぎったという。 入山して4日目。立ち寄った北アルプスの横尾避難小屋の近くで取材に応じ「体力に見合ったスケジュールじゃなかった」と振り返った。7月の遭難は前年より増加 県警の集計(暫定値)によると、7月は前年より12件多い76件の遭難が起きた。山域別では、北アルプスが全体の7割を占めた。高山帯で風雨にさらされて低体温症になったり、技術不足や疲労で行動できなくなったりして救助される人が相次いだ。また、年明けから8月2日までに、遭難による死者は29人にのぼった。 北アルプスや八ケ岳などがある県内では、昨年7~8月に過去最多の143件の遭難が起きており、関係機関が対策を講じている。 県警山岳遭難救助隊は公式Xで、北アルプスの尾根で疲労した人を救助する動画を投稿したり、遺族の悲しみをつづった投稿で「山で死ぬな」と訴えたりしている。県警や山岳遭難防止対策協会(遭対協)の常駐隊は8月、山岳域でパトロールや登山者の指導を続ける。 また、北アルプスの2カ所の登山口では県遭対協がゲートを設け、通過する人に登山装備の確認などを呼びかけている。ゲートは11日まで、横尾登山口と栂池自然園登山口に設置されている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人高木文子長野総局|長野県政、東信地区専門・関心分野地方の行財政、学びの多様化、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする