後ろ向きな心も治してくれた 先生みたいな医師になる 東筑・山田2026年8月6日 20時24分平田瑛美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

(6日、第108回全国高校野球選手権1回戦 神村学園5―1東筑) 伝令から戻るとき、黒土に自分のスパイクの跡が付いていてうれしかった。 「甲子園に行けば人生が変わる」と言われるけれど、東筑(福岡)の山田倖史朗(3年)にとっては少し違う。「僕はあのとき、人生を変えてもらった」 5歳のとき、生まれつきの病気が見つかった。「脊柱(せきちゅう)側彎(そくわん)症」。背骨が横に大きく曲がり、運動ができなくなる可能性があった。 1カ月の入院生活。腰付近に2本のボルトを入れ、術後数日は集中治療室で過ごした。 主治医の先生は、後ろ向きな気持ちまで治してしまうすごい人だった。嫌だったリハビリにも付き添ってくれ、先生に見てもらえると頑張れた。 経過は良好で、小学5年生で野球チームに入った。先生に伝えると、自分のことのように喜んでくれてうれしかった。 先生が福岡から大分の病院に移っても、年に一度、夏に検診を兼ねて必ず会いに行った。この夏、先生のおかげで甲子園に行けたこと、先生みたいな整形外科医になりたいことを伝えたら、また一緒に喜んでくれるかな。 病気を治してもらっただけじゃない。選手として人の気持ちを考えて動こうと思う原点には、あの日、前を向かせてくれた先生がいる。自他ともに認めるムードメーカー。「下を向いていても変わらない。上を向いていこう」。伝令でたびたびマウンドに行き、仲間と一緒に戦った。 明日からは、大学受験に向けて走り出す。「意思を持って進めば、目標はかなえられる」。その証しとして、支えてくれた先生に甲子園の土を渡すつもりだ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人平田瑛美スポーツ部|プロ野球阪神担当専門・関心分野野球、ファン文化、教育印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする