【動画】最大震度7の地震が発生した熊本県内、一夜明けた被害の状況=飯野祐平、熊倉隆広撮影
[PR]
熊本県を震源とする最大震度7の地震が7月28日午後4時27分、発生しました。これまでに分かっている被害状況、交通や経済への影響、地震の原因などを随時更新してお伝えします。【被災状況マップ】各地の被災の状況を地図上で一覧(1)被害の状況(2)イオン爆発(3)鉄道・高速は(4)経済活動への影響は(5)国の動き、高市首相は(6)寄付・ボランティア(7)なぜ地震発生?猛暑、停電、断水… 命を守るために避難生活で気を付けたいポイント(1)被害の状況は 死者35人に 熊本県によると、8月1日午前7時半時点で、地震との関係を確認中の2人を含め36人が死亡、重症9人で、人的被害は計138人となった。 住家被害は1543棟。全壊182棟、大規模半壊20棟、半壊225棟、一部損壊1034棟。分類未確定も82棟ある。 避難所は229カ所で9228人が避難。八代市や氷川町、宇城市など10市町の計約7万2千戸で断水が続いた。停電は高圧配電線への送電は完了したが、引き続き約6千戸が停電しているという。 木村敬知事は、7月31日午後の災害対策本部会議で「今後は人命救助のフェーズから被災者支援のフェーズにシフトしていく」と述べた。【空から見た被災地】ずれ落ちた道路、崩れた橋、つぶれた家…(2)イオンでは 爆発、7人死亡 全員が専門店の従業員 イオンモール熊本(嘉島町)では、7人の死亡が確認され、全員がテナント(専門店)の従業員だった。 イオンは7月29日に記者会見を開いた。吉田昭夫社長らの説明によると、揺れが収まった後に客を屋外へ避難誘導し、午後5時には完了。それから50分後の午後5時50分ごろ、爆発が起きたという。【当時の様子をまとめて解説】【動画】イオンモール熊本の爆発の瞬間=関係者提供 何が爆発したのか。吉田社長は「ガス漏れの可能性が高い」との認識を示した。 なぜ、館内に従業員が残っていたのか。吉田社長は「少数の人が残っていたのか、それともいったん出て、また入ったのかは確認できていない」と説明した。【イオン社長が語った状況】避難完了50分後に爆発、なぜ館内に従業員?【動画】爆発が起きたイオンモール熊本の内部を捜索する様子=警察庁提供(3)交通は 九州新幹線、8月中の全線運行再開は困難 九州新幹線は運転を見合わせていた博多―熊本間で、7月31日午前に運転を再開。博多―筑後船小屋間はすでに再開していた。【新幹線の乗客は】激しい横揺れ「死ぬかも」 車内で14時間、割れていた地面 一方、JR九州は31日午後、熊本―鹿児島中央の8月中の全線運行再開は困難との見通しを明らかにした。 新水俣―鹿児島中央については点検と復旧工事が完了し次第、再開できる見込みだが、熊本―新水俣は復旧に大幅な時間を要するという。 熊本―八代で運転を見合わせている在来線についても、宇土―八代は8月中の運行再開は困難との見通しを示した。 高速道路は、九州自動車道(松橋IC―えびのIC)と南九州自動車道(八代JCT―日奈久IC)の通行止めが続いている。【現地ルポ】活断層か地表にくっきり 新幹線も断層上で停車(4)経済への影響は「シリコンアイランド」に打撃(5)国の動き 高市首相「必要な予算手当を行っていく 高市早苗首相は7月31日午後、首相官邸での「非常災害対策本部会議」で、警察と消防が通報を受けた救助事案について「現時点で対応が終了したと報告を受けた」と明らかにした。 また政府は、被災した熊本県と同県内の10市9町1村に対し、総額616億円の普通交付税を前倒しで支給することを決めた。首相は「今後も必要な予算手当を行っていく」と述べた。【政府の支援は】「プッシュ型」強調 クーラー送る(6)寄付・ボランティア 県に義援金口座 熊本県は、被災者に分配される義援金口座を開き、受け付けを始めた(https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/27/274572.html)。アンテナショップである銀座熊本館(東京都中央区)、県大阪事務所(大阪市、大阪駅前第3ビル21階)などに義援金箱を設置した。 インターネットからも寄付できる。総合ポータルサイトYahoo! JAPANは、「令和8年熊本地震緊急支援募金」の特設サイト(https://donation.yahoo.co.jp/promo/20260728.html)を開いている。 被災地では、一部の自治体が8月1日から災害ボランティアの受け入れを始めた。ただ、被害が大きく、受け入れが難しい自治体もあり、木村知事は「焦らず、態勢が整ったら来てほしい」。県の社会福祉協議会は6月から災害時のボランティアの事前登録制度を始めており、知事は「ぜひそちらにご連絡(登録)いただけたら」と7月30日に呼びかけた。【支援の注意点は】(7)なぜ地震発生? 10年前から警戒されていた活断層 震度7を観測した今回の地震の震源になったのは、日奈久(ひなぐ)断層帯という活断層とみられる。2016年の熊本地震を起こした布田川(ふたがわ)断層帯の延長線上にあることから、続けて地震を起こす可能性がある「割れ残り」の場所として警戒されていた。 日奈久断層帯は、熊本県益城町から八代海にかけての山際を北東―南西方向に走り、全体の長さは約81キロ。国の地震調査委員会の評価では、陸側の日奈久区間でマグニチュード(M)7.5程度、八代海区間でM7.3程度の地震が想定され、全体が活動するとM8.0になるとされる。日奈久断層帯の北東側の一部は16年の熊本地震の前震で活動したとみられ、その東につながる布田川断層帯が本震を起こしている。 今回の地震発生から8月1日午前9時までに、震度1以上を観測した地震は327回発生。震度別では、5弱が4回だった。【更に詳しく】専門家の見方も








