真夏の被災地、つらいトイレ問題 臭い、衛生、慣れない処理…対策は2026年7月30日 18時00分石川春菜 大貫聡子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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ライフラインの寸断時、トイレの問題も深刻だ。 危機管理教育研究所代表の国崎信江さんは7月29日、熊本県の被災地に入って、益城町や嘉島町、氷川町などの状況を確認した。 マンホールトイレを設置している自治体では、すでに臭気が上がっていた。トイレットペーパーが地面に置かれ、手洗い用の水もないなど、衛生面が気になる状況もあったという。猛暑、停電、断水… 命を守るために避難生活で気を付けたいポイント 氷川町では、高齢者らが避難する「福祉避難所」となっている公民館を訪れた。断水のため、通常のトイレに簡易トイレ用の袋を取り付けて排泄(はいせつ)する方式がとられていたが、避難している高齢者のなかには、袋を取り付けるのを忘れたり、使用後に袋の口を縛って処分する手順を理解するのが難しかったりする人もいた。職員は、清掃や片付けに追われていたという。慣れないトイレ 水分控える人も 凝固剤の扱いも課題だ。排泄物にうまくかけられず、処理しやすいように固まらないケースがあるほか、簡易トイレのメーカーによって使用手順が異なり、戸惑う人もいる。 給水車は来るものの、飲み水も貴重な状況で、手洗いの水の確保は難しい。慣れない簡易トイレの利用を嫌がり、水分摂取を控える高齢者もいたという。 国崎さんは「真夏の暑さで体力の消耗も激しいなか、感染症予防のためにはトイレの衛生を守ることが大切だ。安心して水分をとれる環境を整えることは、熱中症予防にもつながる」と話す。 このほか、屋外の仮設トイレには夜間の照明がないことも多い。国崎さんは、防犯のためにも複数人で懐中電灯などを持って利用することを勧めている。排泄物、処理に注意を 様々な事情でトイレが使えなかったり、簡易トイレの備えがなかったりした場合はどうしたらよいのか。 都市防災に詳しい東京都立大学の中林一樹名誉教授は、代替策として、ポリ袋に新聞や紙など水分を吸収するものを入れ、その中に排泄することを提案する。 災害用の簡易トイレには尿や便を固める凝固剤と消臭剤が入っている。市販のペットシートや介護オムツなどにも同様の消臭成分が含まれているといい、代用できるという。「排泄後は余分な空気が入らないように袋の口を縛ることが大切。空気が入ると暑さで腐敗が進み、ゴミとして収集された時に、収集車内で破裂し汚物が飛び散る可能性がある」と注意も促す。【災害時のトイレのアドバイス】・ゴミ袋に紙類やオムツ、ペットシーツなどを敷けば、簡易トイレの代用に・排泄物に漂白剤の原液を2、3滴垂らして袋をしばると、消臭効果が期待できる・排泄物入りの袋は空気を抜いて縛り、屋内の涼しい場所で保管(気温が上がると、発生したガスで破裂する恐れ)・手洗いが難しい場合、ウェットティッシュや手指消毒剤を活用する・夜間に仮設トイレを使う時は、防犯のためにも複数人で懐中電灯などを持って行く (国崎信江さんや中林一樹さんへの取材から)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人石川春菜くらし科学医療部|社会保障担当専門・関心分野社会保障、住まい、人口減少、災害大貫聡子くらし科学医療部専門・関心分野ジェンダーと司法、韓国、マイノリティー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






