アサリを守れ 漁業者らがツメタガイの卵塊除去 愛知・田原の三河湾2026年7月28日 11時00分前島慶太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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北海道や千葉と並んで全国有数のアサリの産地である愛知県田原市で、近年の漁獲量の減少を少しでも食い止めようと、市内の漁業者がこのほど総出で三河湾に面した干潟に出て、アサリを捕食するツメタガイの卵のかたまり(卵塊(らんかい))を除去した。 県内では田原市や西尾市などがアサリの産地として知られる。市ごとのデータはないが、県の2003年度以降の調査結果では、県内の漁獲量は08年度の1万9278トンが最高。その後大きく減少し、24年度は1057トンにまで落ち込んだ。 田原市農政課によると、主な原因は気候変動による水温の上昇や強い日差しによる干潟の高温化だが、そのほかに下水道の普及が進んだことで干潟のプランクトンや養分が減ったことや、ツメタガイやエイによる捕食が考えられるという。 こうしたことから、市内の小中山漁協と渥美漁協は、ツメタガイの卵塊の除去を09年度から続けていて、11日にその作業の様子を初めて公開した。 ツメタガイの卵数万個と砂が混じり合ってできた卵塊は、その形状から「砂茶碗(すなぢゃわん)」と呼ばれる。この日は七つの漁港を午前8時に出港した両漁協の漁船計45隻が沖合の干潟に向かい、約140人が砂茶碗を一つ一つ拾い上げて網やバケツに集めた。 作業は年に1~2回実施するが、ツメタガイそのものを砂から掘り出して除去するより、卵塊を除去する方が効率的に増殖を抑えられるといい、昨年度の2回分計約350キロを上回る約400キロを除去した。 小中山漁協の川口正康組合長(73)は「ツメタガイを除去しなければアサリはどんどん食べられてしまう。毎年の作業ではあるが、こうした地道な取り組みを知ってもらい、多くの人にアサリや干潟に関心を持ってもらいたい」と作業を公開した意図を話した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






