現場から「刺激を減らし閉鎖的で単調」な施設生活 地域での暮らしを求めて上野創印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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横浜市保土ケ谷区にある社会福祉法人「夢21福祉会」の作業所。ヒロさん(46、仮名)がほかの利用者たちと、コーヒーのドリップバッグを作る作業をしていた。じょうごを通して小さな袋に粉を10グラムずつ流し込む。 職員は「次はこれもお願い。できるかな」「いい感じ」と声をかける。「こんな細かい作業をこなせるとは思っていませんでした」と話した。 知的障害のあるヒロさんは、言葉でのやりとりが難しい。父親によると10代後半から壁を蹴破る、ガス台で紙に火をつけるなどの問題行動が激しくなり、2002年に神奈川県中井町にある県立施設の「中井やまゆり園」に入った。自分や他人を傷つける、物を壊すといった「強度行動障害」の状態の人を受け入れる県の中核施設だ。 約20年間暮らしたが、3年前に退所し、今は夢21福祉会のサテライト型グループホームのアパートで、職員の支援を受けながら生活する。 ◇ 10年前、県立津久井やまゆり園(相模原市)で入所者19人が元職員に殺害される事件が起きた。 その後、同じ県立の中井やまゆり園(中井町)や愛名やまゆり園(厚木市)で、虐待などの問題が発覚した。いずれも知的障害のある人の入所施設。第三者調査などで指摘されたのは、地域や外部から切り離された閉鎖性と、入所期間の長期化という問題だった。 中井の改革プログラム報告は3年前、「園は地域での暮らしに即した支援ができていなかった」「終(つい)の棲家(すみか)的な意識へと陥っていく中で、閉鎖性はより高まり、地域の中で孤立してしまった」とした。地域側の受け皿不足も指摘した。 ◇ ヒロさんを担当した中井の元…この記事は有料記事です。残り1520文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人上野創横浜総局専門・関心分野教育、不登校、病児教育、がん、神奈川県、横浜市関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする