現場から「障害者を人として見られなくなっている」施設に突きつけられた指摘上野創 増田勇介 及川綾子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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津久井やまゆり園から南に約30キロ。同じ県立の障害者施設「中井やまゆり園」で、20代のワタルさん(仮名)は、施錠されたほぼ真っ暗の部屋で1日のほとんどを過ごしていた。照明がなく、床はむきだしのコンクリート。扉の小窓には鉄板が打ち付けられていた。 ワタルさんは言葉で表現することが難しく、照明やトイレを破壊するなどの激しい行動があった。「強度行動障害」と呼ばれる状態だ。職員は接触を避けるようになり、食事は部屋の前に置いて、カメラで様子をうかがった。 せめて照明をつけるよう求める父親(63)に対し、職員は「暗い環境は本人が落ち着くため」と言ったという。入所後のワタルさんは目つきが変わり、「薬を飲んでぼーっとしているのに、探るような上目遣い」だったと父親は言う。 この事例は、津久井やまゆり園で事件後に虐待が疑われる事案があったことをきっかけに、県が他の県立施設も調べて発覚した。 中井やまゆり園では他にも、「服薬用の水に塩や砂糖が入れられていた」「利用者の居室の天井が便まみれの環境で生活させた」といった事例が見つかった。 外部委員が2022年9月にまとめた報告は、「人権意識が欠如」「職員が利用者を人間として見られなくなっている」と厳しく指摘した。植松死刑囚の言葉と重なる文言が、同じ県立施設の実態に対して向けられた。 黒岩祐治知事は、県立施設で…この記事は有料記事です。残り2012文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人上野創横浜総局専門・関心分野教育、不登校、病児教育、がん、神奈川県、横浜市増田勇介横浜総局次長専門・関心分野地方自治関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






