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山形県戸沢村蔵岡地区にある長林寺は、2024年7月の豪雨で床上浸水の被害を受けた。「川が堤防を」「がんばっぺ」移転戸惑った住民 山形豪雨から2年 村の防災集団移転事業で住民たちは住まいを移す。人が住んでいない長林寺は移転事業の対象外のため、この地に残る。 住民にとって寺はどうあるべきか。 斉藤仙邦住職(69)は「蔵岡の人がいつでも訪れ交流できる、よすがであり続けたい」と気持ちを新たにしている。 蔵岡地区の東側にある長林寺は、400年以上前の安土桃山時代に建立されたと伝わる古寺。斉藤住職は大蔵村の興源院の住職として暮らしている。戸沢村の長林寺は興源院の末寺という縁から、兼務住職を務めている。 2年前の集中豪雨では最上川が氾濫(はんらん)し、蔵岡地区は集落全体が水没した。長林寺も床上浸水に見舞われ、本堂や位牌(いはい)堂などが泥水につかるなど、壊滅的な被害が出た。 住民たちの多くは寺の檀家(だんか)となっており、先祖や家族が眠る寺として深く関わり合ってきた。「被災した寺が復活した姿を見せることが、住民たちの力になれば」。その思いから、ボランティアらの支援を得て、被災の2日後から復旧作業にとりかかった。 ある被災者のことが忘れられない。 斉藤住職らは被災後すぐ、泥…この記事は有料記事です。残り863文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人安斎耕一山形総局専門・関心分野地方のくらし、美術、手仕事関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする