2026年7月24日 17時35分斎藤徹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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山形県の庄内・最上地域を襲った豪雨災害から、25日で丸2年となる。県北部の河川が次々に氾濫(はんらん)し、新庄市と酒田市で3人が死亡した。被災地では今も200人近い人たちが仮住まいを余儀なくされ、復興にはなお時間を要する。「川が堤防を」「がんばっぺ」移転戸惑った住民 山形豪雨から2年 東北に停滞した梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内では2024年7月25日の昼と夜、線状降水帯が発生。気象庁は酒田市や新庄市、戸沢村など7市町村に大雨特別警報を出した。酒田市や新庄市などでは24日から26日までの3日間で、7月の1カ月間の降水量を大幅に上回る400ミリを超える大雨が降った。 このため、最上川や鮭川、荒瀬川など24河川が次々に氾濫。新庄市では110番通報で出動した新庄署の20代の警察官2人が氾濫した最上川支流にパトカーごと流され、殉職した。酒田市の荒瀬川では濁流に流された80代女性が死亡した。 住家は546棟が全半壊し、家屋の浸水は1094棟に及んだ。最大時で3383人が避難し135世帯が応急仮設住宅などでの生活を余儀なくされた。6月1日時点でも、戸沢村や酒田市などで82世帯194人が避難生活を送る。 公共土木施設や農地など災害の被害総額は約1116億円と、県内で発生した水害としては過去最大に達した。道路・河川の復旧工事の進捗(しんちょく)率は9割まで進んだが、県によると、目標とする今年度中の完了は難しい状況だ。荒瀬川の氾濫で193ヘクタールの田んぼが被災した酒田市大沢地区でも、復旧率は7割にとどまる。 鉄道では、JR奥羽線新庄―院内間が25年4月に運行再開したが、JR陸羽東線新庄―鳴子温泉間は今も代行バス運行が続き、復旧は28年度までかかる見込みだ。 最上川と鮭川が合流する戸沢村蔵岡地区は地区全体が浸水した。村は昨年、国の「防災集団移転促進事業」を活用し、全68世帯が31年度までに村内の別の地区に移転することを決めた。 事業計画によると、事業期間は25~31年度。移転対象は68戸で、移転先は名高地区などを予定している。総事業費は約59億円で、主に国と村が負担する。住宅団地の建設や移転元の土地買い取り、建物の補償などに充てる。 災害を受け、県は25年6月に「災害に強い県づくりに向けた有識者会議」を立ちあげた。県民の防災意識の醸成▽自主防災組織の活動促進▽デジタル技術を活用した災害情報の収集・伝達の強化▽避難所の生活環境改善――などの課題を洗い出し、いつ起きてもおかしくない「次の災害」への備えを進める。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人斎藤徹山形総局|総局キャップ・県政担当専門・関心分野人口が減っても持続可能な地域づくり関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






