ストーリー奥正光印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
山あいを流れる球磨川の氾濫(はんらん)は、ふるさとを一変させた。このまま暮らし続けるべきか――。2020年7月の豪雨から4日で6年、川とともに育った熊本県芦北町の白石憲男さん(79)は、家業の豆腐店を続ける道を選んだ。恵みの川が牙をむいた日 「ダブル台風」と言われた台風7号と8号が接近していた今年6月下旬、球磨川の水は濁流となって暴れていた。 白石とうふ店は、切り立った山に挟まれた球磨川沿いの白石地区にある。「今の時期が一番怖いとですよ。でも、普段は景色もよかし、川の流れが心地いい。穏やかな時はほっとするとです」 20年7月4日の未明、川が牙をむいた。いつも通り豆腐をつくろうと、2階の住居から1階の製造所に下りてきて、川の水位が異常に上がっていることに気づいた。 やがて水があふれ、軽乗用車が目の前で流された。1階もあっという間に水位が天井近くまで上がっていく。機械の上へ逃げたが、水が胸まで迫り、必死にドアを打ち破って2階へ逃れた。「あと何センチかで、命が危なかった」 白石地区では、過去にも梅雨の時期にたびたび浸水してきた。00年には集落全体が3メートルかさ上げされ、それからは店が浸水したことはなかった。それでもこのとき、20世帯ほどの地区の多くは水にのみ込まれてしまった。 川の水が引くまでの記憶は、あまりない。励まされた客からの言葉 地区で犠牲になった人はいな…この記事は有料記事です。残り500文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録
この記事を書いた人奥正光西部報道センター|文化・教育・水俣病担当専門・関心分野戦後史、水俣病、高校野球関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






