夏休みは「銅鐸」! 弥生の謎の祭器、関連書籍の刊行や展示会相次ぐ編集委員・中村俊介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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近畿地方を代表する弥生時代の青銅器といえば、やっぱり「銅鐸(どうたく)」。釣り鐘に似た異形の祭器で、起源や機能は謎だらけ。その正体に迫る書物の刊行が相次ぎ、関連企画展も盛り上がる。ミステリアスな弥生人の忘れ形見に、たっぷり浸れる夏となりそうだ。 農耕祭祀(さいし)のアイテムともいわれる銅鐸は約600個ほど見つかっているが、山奥などひと気のないところで偶然発見されることが多いため、その性格は謎に包まれている。 季刊考古学・別冊「東奈良遺跡からみた銅鐸と弥生社会」(雄山閣)は、そんな銅鐸研究の現在における到達点と言ってもいいだろう。石製鋳型の出土で有名な東奈良遺跡を擁する大阪府茨木市で2022年に開かれた鋳型発見50周年記念シンポジウムをもとに、第一線の研究者9人が論考を寄せた。 大きな争点は、いまなお諸説に分かれるルーツ論。銅鐸の分布は近畿を中心に四国や山陰、東海地方まで及ぶが、そもそも金属器文化は朝鮮半島から流入したもの。ならば、最古の銅鐸が生まれたのは伝播(でんぱ)の道筋にあたる北部九州ではないか――。そんな石川日出志・明治大名誉教授の刺激的な問題提起を軸に、是非が誌上で展開される。62点が勢ぞろい 主な舞台は一貫して近畿だと…この記事は有料記事です。残り952文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中村俊介編集委員|文化財・世界遺産担当専門・関心分野考古学、歴史、文化財、世界遺産関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする