国内最古、弥生時代のノコギリ? 福井の林・藤島遺跡で出土の鉄製品2026年6月4日 11時30分森直由印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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福井市の林・藤島遺跡(東西約1.5キロ、南北約2キロ)で、弥生時代後期(2~3世紀)のノコギリの可能性がある鉄製品が見つかった。調査した福井県埋蔵文化財調査センターによると、弥生時代のものであれば、国内最古のノコギリになるという。センターが発刊する紀要で報告された。 林・藤島遺跡では、1996~2003年の発掘調査で、弥生時代後期の勾玉(まがたま)、管玉といった玉造り工房を伴う集落跡のほか、土器や石器、鉄器などが見つかっていたが、21年度に実施した出土品の保存修理の中で、鉄製品1点にギザギザの「のこぎり歯」が確認された。 X線CTスキャン画像の撮影をしたところ、先端がとがっている「くちばし形」の鉄製ノコギリ(長さ4.1センチ、最大幅2.1センチ、厚さ1ミリ)の可能性があることが分かった。 三角形の歯の深さは1~3ミリ程度で、センターは「ノコギリはもともと全長15~20センチほどだったが、何らかの理由で欠けたとみられる」と推測。くちばしの先端部分は、60度ほど折り曲げられており、木製品や石材の細かい加工などに使われてきた可能性があるとみている。 鉄製ノコギリについては、これまで兵庫県たつの市の「権現山51号墳」から出土した古墳時代前期(3世紀後半)のものが、国内では最古と考えられてきた。今回確認されたノコギリの可能性がある鉄製品が弥生時代のものであれば、それよりも50~100年以上も時代をさかのぼることになる。 中国でも、今回見つかった鉄製品と似た形状の、2~3世紀のノコギリが複数出土しており、センターは、中国大陸から朝鮮半島を通り、九州北部に渡った後、日本海沿岸ルートで福井までたどり着いたのではないかと考えている。 センターの魚津知克次長(55)は「弥生時代に日本海沿岸で鉄器文化が進んでいたことを裏付ける重要な資料の可能性がある」と話している。今後も調査を続けていくとしている。 紀要はセンターのホームページ(https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/maibun-c/sigoto_d/fil/ArchaeologicalSFukui2026.pdf)に掲載されている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする








