ストーリー島脇健史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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突然の告知だった。 12歳の田中凪(なぎ)さんは、神戸市の神戸大付属病院で、小児がんの一種「急性リンパ性白血病」と診断された。今から12年ほど前。中学1年生だった。 激しいおなかの痛みと頭痛で涙が出た。 抗がん剤の影響で、急性膵炎(すいえん)を何度も併発した。 一時退院が決まったときも、体からカテーテルを抜くことを希望していたが許されず、夜に病室で一人で泣いた。隣にいてくれた「病院の保育士」 つらいときに隣にいてくれたのが、病院のこどもセンター(現小児医療センター)専属の保育士・岡本由美さん(62)だった。 ただただ、悩みを聞いてくれた。 センターでは、幼児から高校生まで、25人ほどが入院していた。節分、七夕、クリスマス。イベントがたびたび開かれた。 保育士の岡本さんに促され、田中さんは司会やピアノ演奏を担当した。 頑張ろうという目標ができて、気持ちが前向きになった。 もともと子どもが大好きだった。 大きくなったら子どもに関わる仕事をしたいと考えていた。 だから、岡本さんの仕事が気になった。 入院中に2日間、抗がん剤の影響が少ない時期を狙って、センター内で「病院の保育士」の職業体験をさせてもらった。 自分と同じように学校や家から離れ、厳しい入院生活を送る子どもたちに、寄り添い、支える病院の保育士。 私もなりたい。思いは膨らんだ。「保育士になって、戻ってきます」 入院から約1年後…この記事は有料記事です。残り1304文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人島脇健史神戸総局|選挙・震災担当専門・関心分野地方行政・選挙、気象・災害、地域医療関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする