[PR]

網のついたスティックで激しくボールを奪い合い、「地上最速の格闘球技」と呼ばれるスポーツ、ラクロス。一橋大学4年の高木舞さん(21)が女子日本代表に選出され、30年ぶりに日本で開催される世界選手権に出場します。日本代表が強みとする「攻守の切り替えの速さ」を、同様に武器とする高木さん。世界選手権への思いを聞きました。(朝日新聞withnews編集部・山野拓郎)学業優先、昨季は関東3部6月中旬、一橋大学のラグビー場で女子ラクロス部が練習していました。6対6の実戦形式で、ディフェンスに入った高木さんはボールを受け取った攻撃側の選手のところに素早く駆けつけ、見えない「圧」をかけながらパスの通り道をふさぎます。175センチの長身を生かして高い位置のボールもカット。攻守を切り替えてボールを受け取れば、圧倒的なスピードで守備を振り切りました。高木さんの強みのひとつは「トランジション」と呼ばれる攻守の切り替えの速さです。「日本代表も『世界一のトランジション』を掲げて戦っているので、私もそこに貢献したいと思っています」高木さんは部員約50人の一橋大学女子ラクロス部をプレー面でまとめる役職に就いています。専用のグラウンドはなく、他部と調整してラグビー場などで練習しています。練習は週5回ありますが、学業優先で、その時間に集まれるメンバーで練習します。練習の途中で抜けて、走って講義に向かうこともあります。全体練習に出られなかったときは時間をやりくりして自主練習で補うのが部の習わしです。昨シーズンは関東学生リーグの3部で戦い、今季から2部に昇格。史上初の1部昇格をめざしています。全員でめざす1部昇格私立の強豪大学では、練習を1軍と2軍に分ける場合もありますが、一橋大学は下級生も含めて全員が同じ練習に取り組みます。高木さんは「みんなが経験を積みながら強くなっていくというチームの文化があります。私たちもそうやって強くなってきたので。今年のチームは4年生が多いのですが、4年生の力だけでは勝てない。下級生の力をいかに底上げできるかで勝敗は決まると思っていますし、今年だけではなく来年以降も強くあり続けるチームを作りたいと思っています」と語ります。そんな環境の中で力を伸ばし、日本代表に選出された高木さん。日本代表の主体はクラブチームのメンバーで、国内の大学チームから選出されたメンバーは2人だけです。「日本代表に選ばれるという一つの成果が出たのは本当に自分の中で大きいです。でも、選考の中でけがで離脱した選手や、惜しくも選考に漏れてしまった選手の姿も見てきました。そこに対する自分の責任もすごく感じています」日本代表で感じた「差」高木さんは6月に日本代表メンバーが発表されて以降、隔週の土日に代表の練習に参加しています。部内ではミッドフィールダーですが、代表ではディフェンダーにコンバートされ、守備でチームを支える役割を担います。代表の練習では、チームメートのレベルの高さに驚いたといいます。「シンプルなスキルの高さはもちろん、プレーを言語化する能力やコミュニケーションの質がすごく高いと感じました。こんなに差があるのかとびっくりしたし、自分のレベルを上げなければとも思いました」代表で学んだことを部内にもフィードバックし、一橋大学の練習に加えて他大学の練習にも参加し、レベルアップに努めています。7月24日に開幕する世界選手権は、30年ぶりに日本で開催されます。ラクロスはアメリカ、カナダ、イングランド、オーストラリアの4強が圧倒的に強く、過去30年間、他の国々を寄せ付けませんでした。今大会、日本代表は「世界一のトランジション」を掲げ、史上初のメダル獲得をめざします。「自分の強みを発揮して、フレッシュさも生かしてチームに貢献できるよう全力を尽くします」ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel