インタビュートップの産休、市政は回るか 在職中に訪れた人生の節目とリーダー像聞き手・酒本友紀子 聞き手・高木智子 聞き手・永野真奈印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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京都府八幡(やわた)市の川田(かわた)翔子市長が、首長として初めてとみられる産休に入る。女性の政治家が現職のまま子どもを産むことを阻んできたものとは。病気や出産で公務を制限せざるを得ないとき、首長の職責をどう果たすべきか。トップが不在でも回る組織とは。3氏に聞いた。記事のポイント(1)永野裕子さん・出産議員ネットワーク代表・「政治参加、出産であきらめない環境を」(2)山本一太さん・がん治療しながら公務する知事・「不在の懸念にはしっかり説明」(3)工藤萌さん・社長就任直後に出産を経験・「1人しか判断できない会社、もろい」出産議員ネットワーク代表の永野裕子さん出産と議長選重なり 「はってでも来い」と先輩議員 ――京都府八幡市の川田翔子市長が首長として全国で初とみられる産休を取ります 長らく政治家はプライベートを犠牲にするのが立派だとされてきましたが、政治は生身の人間がやるものだし、生活者としての経験は政策に生きます。当然の流れだと思います。 ただ、制度の整備は追いついていなかった。本来は起こりうることとして備えておくべきでした。まだまだ女性の政治家が少ないことが議論の遅れを招いたのだと思います。【深掘り】「選ばれた首長なのに」産休めぐりSNS賛否 市長どう語る ――ご自身も豊島区議時代に2度の出産を経験されています 議員ならではの苦労もありました。首長は権限や責任が1人に集中する大変さがありますが、「職務代理」を立てて組織で対応することができます。一方、議員は複数いますが、予算可決や条例制定の場面で行使する「表決権」は他に預けられません。地方議会では1票が結果を左右することもあり、休みづらい構造になっています。 私も、出産予定日まで議会に出ました。出産が議長選と重なる可能性があると先輩議員に伝えると「はってでも出てこい」と言われました。 ――地方議員の出産をめぐる問題を可視化してきました 2017年に全国の主な地方議会を対象に調査を行い、約160の出産事例を確認しました。事例がある議会は全体の1割と圧倒的少数でした。23年まで当事者への調査を重ねましたが、つわりなどで体調が優れないのに議場で水が飲めない、横になる場所がないといった声も聞かれました 調査では産後の復帰は1カ月以内が3割近く、最短は5日。授乳の場所と時間の確保に苦労したという声も少なくありませんでした。「子どもを置いて仕事するな」と「子どもを理由に休むな」と ――調査を受けて行動に移したことは 地方議員の出産経験者でネッ…この記事は有料記事です。残り4697文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません