焼損した法隆寺の金堂壁画 デジタル技術で色鮮やかに高精細で復活2026年7月17日 17時00分編集委員・中村俊介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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東アジア仏教芸術の至宝とうたわれた奈良・法隆寺の金堂壁画(7世紀後半~8世紀前半)が、最新のデジタル技術で色鮮やかによみがえった。1949年の火災で失った色彩が高精細カラー画像で復元され、18日に奈良国立博物館で始まる特別展「南都仏画―よみがえる奈良天平の美―」(朝日新聞社など主催)で披露される。ボストンから国宝級の仏画が里帰り 天平以来の美、奈良博に集結 世界遺産・法隆寺の金堂内の壁にはかつて鮮やかな仏の世界が描かれていたが、火災で焼損。白鳳期以来の色を失った壁画は、いまは境内の収蔵庫で保管されている。 しかし幸いなことに戦前、京都の美術工房「便利堂」がガラス原板を使って壁画12面を撮影しており、それぞれを原寸大に分割して撮った精密なモノクロ原板や、カラー印刷用の全図4色分解原板が残る。 写真科学のノウハウを持つ富士フイルムは撮影当時の環境や機材の特性を検討したうえで、阿弥陀三尊が描かれた第6号壁について、ガラス原板の色データを復元してデジタルに取り込み、分割撮影されたモノクロ画像と合成。従来になかった緻密(ちみつ)さと鮮やかさを併せ持つ高精細カラー画像の再現に成功した。その結果、微妙な色の変化や髪の毛などの線の描き分けもわかった。 金堂壁画については明治期から画家の手で模写が繰り返されてきたが、感覚や記憶に頼らず科学的に本来の色を復元したのは初の試みだという。 焼損壁画の一般公開をめざす保存活用委員会の有賀祥隆・東北大名誉教授は「なびく髪や立体的な衣の線に驚かされた。誰が、いつ描いたかという問題へのヒントにもなるだろう」と話す。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人中村俊介編集委員|文化財・世界遺産担当専門・関心分野考古学、歴史、文化財、世界遺産関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする