コラム・寄稿テック右派が日本に「尊王攘夷」提案 荒唐無稽だけど現実は近づく?文芸評論家・藤田直哉印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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アメリカで注目される「テック右派」。その代表的な論者として知られる思想家が、日本に向けて「尊皇攘夷(じょうい)」を説いているそうです。その心は……。6月に刊行された著書をもとに、文芸評論家の藤田直哉さんが論じました。民主主義より「君主制」 アメリカで、トランプ大統領やイーロン・マスク、ピーター・ティールなどに大きな影響を与えている「テック右派」という思想がある。その代表的論者のカーティス・ヤービンが日本の読者向けに語り起こした、『ネオ君主論 民主主義の敗北とテック右派の時代』(PHP研究所)が刊行された。興味深いので、その主張を紹介する。 彼は、IT系のスタートアップにいた。そして、国家もスタートアップ企業のようにするべきだと考えている。社会制度もエンジニアの発想で一から設計しなおすべきだというのだ。そこで効率がいいのは、現在の民主主義ではなく、テスラやアップルなどの企業のように、強力なトップダウンにより成果を出す「君主制」だと彼は言う。トランプ政権でイーロン・マスクが試みた政府効率化省(DOGE)などは部分的に彼の影響を受けたとおぼしく、政権はこれらの思想を支持する有権者の意向を採り入れているようだ。 また彼は、世間の言説空間はエリート大学出の「リベラル」に支配され、そこではドグマが事実であるかのように通用していると言う。非エリートに向けて呼びかけられる彼の思想は、「ディープステート」などの「真実」を知っているのは「我々だ」、という陰謀論かつアイデンティティー政治的な扇動の構図を持つ。こうした扇動になびいたのがトランプ政権の支持層である。ネット封鎖し、スタートアップ国家になれ 彼は「君主制」への転換の過…この記事は有料記事です。残り585文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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