コラム・寄稿偉大なフォークナー、「偉大」なトランプ 二つの文学から日本を思う青山直篤印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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連載コラム「乱世一灯」 アメリカ総局員・青山直篤このコラムは…戦後の国際秩序が崩れ、新たな世界史が動き出しています。手元の小さな明かりを頼りにこの乱世に目を凝らし、日本や世界の地平を探りたい――。米国からの報告を届けます。 トランプ大統領のSNSを克明に追うのは私の大切な仕事だ。大文字を重ねた強調、支離滅裂な論理、イランに「文明の死」を告げる不吉さ……。現代米国の退廃が生んだ黙示録とでも言えようか。 敗戦後、日本が多くを頼ってきた米国の指導者は、今やこのような「文学」を書く人物である。それを分析する記事を連日書きながら、どうしても訪ねたい場所があった。 私が20世紀最高の作家の1人と疑わないフォークナーの故郷、米国の深南部(ディープサウス)だ。なぜ心を引かれるのか。日本と同じように、圧倒的な経済・工業力を持つ敵国――南北戦争の北部――に破壊され敗れ去った過去があり、その過去に今もとらわれているからだ。 敗者の風土を背負い、人間の深淵(しんえん)と聖なるものを追究したフォークナーは、日本を1955年に訪れた。敗れた南部人として「日本の若者の気持ちを少なくとも理解はできる」と訴え、共感を呼んだ。 まずミシシッピ大学を訪ね…この記事は有料記事です。残り761文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人青山直篤アメリカ総局員専門・関心分野米国、国際政治・経済、日米関係、近代史関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






