テック右派が打ち出す未来像 主張の裏、こぼれ落ちるものを考えたい平賀拓史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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東京・丸の内の大型書店店頭に、ある本が平積みされていた。「テクノロジカル・リパブリック」。米国のデータ解析企業パランティア・テクノロジーズ共同創業者のアレクサンダー・カープ氏らが著し、3月に邦訳が出た。ビジネスパーソンらしき来店者が次々と手に取っていた。東京科学大講師・河西棟馬さんが読み解く「テクノロジカル・リパブリック」神戸大教授・井上弘貴さんが読み解く「テクノロジカル・リパブリック」 2025年に原著が出版され、「テック右派」の未来像を示す本として議論を呼ぶ。カープ氏らは、シリコンバレーのIT企業は消費者向けアプリに資源を浪費しているとして批判。米国の覇権を取り戻すため国家に協力せよと訴える。核開発などで冷戦期の米国に覇権をもたらした「軍産複合体」再興の野心がにじみ出る。 邦訳刊行後、仕事先のあちこちでこの本の名前が出た。編集を担当する批評家藤田直哉さんのコラムや、思想家斎藤幸平さんの新刊取材。とある歴史学会のシンポジウムでも言及があった。本書を読み解こうと、複数の識者に批評してもらう記事を企画した(6月22日付朝刊文化面など)。 「思想書」か「ビジネス書」か。評者によって意見が分かれた。起業家が著したという点ではビジネス書だ。一方でカープ氏は社会理論の博士号を持ち、計565カ所の注釈で、西洋古典から現代哲学まで文献をふんだんに引用する。 カープ氏らの主張が、着々と…この記事は有料記事です。残り564文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人平賀拓史文化部|論壇担当専門・関心分野論壇、社会思想、歴史学、ヨーロッパなど関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする