ストーリー第1回「推し」の検索やめられない 癒やしだった彼が、苦しみに変わるまで編集委員・岡崎明子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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「推し活」の沼 ~救いか、依存か~(1) 寝る前に、スマホで「推し」の名前を一度だけ検索するつもりだった。 SNSを開き、まとめサイトに移り、匿名掲示板ものぞく。新しい情報はないか。誰かが悪口を言っていないか。気づけば、時計は午前2時を回っていた。 「明日も仕事だし、そろそろ寝ないと」 そう思っても、画面を閉じられなかった。 「推し」がいるから、今日もやっていける――。しんどい日々を和らげ、時に人生まで変えてしまう存在に。人はなぜ推しに救われ、振り回されるのか。当事者たちの物語から見つめます。 IT業界で働く女性(35)は、3年前からスマホを1日12~13時間見る日が増えた。 仕事中もトイレに持ち込み、何度も推しの情報を確認してしまう。旅行先でも、目の前の景色ではなく画面を見ていた。 推し活を始めたころ、推しの存在は「救い」だった。 当時は仕事のストレスでパニック障害になり、電車に乗ることも難しくなっていた。自宅にひきこもりがちな日々の中で、ある男性芸能人のことが気になった。 最初は、出演するテレビ番組を毎週見るだけだった。努力をひけらかさず、静かに結果を出す姿にひかれた。その姿を見ているときだけは、仕事のことを忘れられた。 やがてSNSや動画でも追いかけるようになった。「こういう一面があるんだ」。推しの物語を知れば知るほど、「もっと評価されていいはずだ」と応援したくなった。 恋愛感情ではなく、完全に「お母さん目線」だった。推しが失敗すれば胸が痛み、比べられれば自分のことのように傷ついた。 「こんなに頑張っているのに、認められないなんてかわいそう」。いつしか自分のつらさを、推しに投影していた。彼にのめり込んでしまった理由 大学を卒業後、続けてきたシ…この記事は有料記事です。残り1403文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人岡崎明子編集委員|イチ推しストーリー編集長専門・関心分野医療、生きづらさ、ジェンダー、働き方関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






