ストーリー第1回「あの人は特別」で黙認された上司 パワハラと言い出せずに退職染田屋竜太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【連載】人をこわさないで~ハラスメントが残す傷ハラスメントは被害を受けた人の心をむしばみ、人生を変えるほどの影響もあります。職場でのハラスメントをなくすには、どうしたらよいのでしょうか。被害者や加害者の体験をもとに全4回の連載で考えます。初回は、あこがれの仕事で傷を負った女性のケースから。
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上司は、広告業界で手腕を振るう実力者だった。「自分を成長させるため」と荒い言葉にも耐え続けた。その先に待っていたのは、限界だった。 30代の女性は、クリエーティブで誰かの役に立つ仕事にあこがれ、広告会社に入社した。広告をつくると、自分が世の中に認めてもらえたように感じ、楽しくなった。 「もっと多くの人に届く仕事がしたい」。数年後、東京の広告会社への転職が決まった。 テレビのCMや芸能人を使った広告……。新たに経験する仕事は充実していた。「広告の仕事でずっと生きていけたら」と思った。 職場の直属の上司は、10歳ほど年上の男性だった。社内外で受賞したこともあった。「あの人が行くと、どのクライアントも話を聞いてくれる」と評判だった。「お客様第一」で、むちゃな要求をされても実現のために力を尽くした。 しかし、一緒の仕事を重ねるにつれて、部下に対する別の顔も知ることになった。 「何で俺の言うことがわからないんだ」「できないやつらのために時間を使ってやってるんだ」 日常的に繰り返される言葉。それでも「自分を成長させるため」とじっと耐えた。【専門家が分析】部下つぶす「クラッシャー上司」とは 上司が育児休暇を取得中、女性はある商品の宣伝を担当していた。コピーを考えてはクライアントに提案したが、なかなか合意をもらえない。そんな中で上司が復帰した。 社内会議の場で、上司が女性に言った。 「お前の(コピー)は全部う…この記事は有料記事です。残り2297文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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